1990 Fiscal Year Annual Research Report
新しい技術文明における地域社会システムのあり方の研究
Project/Area Number |
02244101
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 幸雄 東京工業大学, 理学部, 教授 (70016153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伸夫 東北大学, 経済学部, 助教授 (30171507)
武藤 滋夫 東北大学, 経済学部, 教授 (50126330)
大内 東 北海道大学, 工学部, 教授 (50002308)
柴田 洋雄 山形大学, 人文学部, 教授 (80007145)
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Keywords | 高度技術社会 / 地域問題 / 技術文明 / 環境保全 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域という視点から、資源・環境保全的な新しい技術文明に適合する社会・経済システムのあり方について研究することである。このような新しい技術文明の実現性について考えると、地域住民の意識と資源・環境保全的な社会・経済システムのあいだの整合性をどのようにとるかが最大のポイントである。そこで、地域の資源エネルギ-消費、環境保全、地域の独立性と他地域への依存性、などに対する地域住民の意識、とくに地域リ-ダ-達の考え方を、アンケ-トないし聞き取り調査し、その結果と各種デ-タから想定される資源・環境保全的な社会システムのあいだの整合性を、いろいろな側面からモデル分析やシミュレ-ションによって検討することを目指している。 本年度はこの意識調査の準備として、30〜50年後の新しい技術文明社会における東北・北海道地域の中都市の姿をイメ-ジすることに主眼をおいた。メンバ-が地理的に離れているため、各自分担部分を個別に調査・研究し、それを持ち寄って班の研究会で徹底的に討論するという形で研究を進めた。班としての研究会は前後6回行った。このほかメンバ-が個別に打ち合わせする機会も多く持った。また重点領域全体の企画行事にも積極的に参加し、他の研究班の意見ならびに成果を吸収することに努めた。 内容的には、まず、地域をとりまく種々の環境の変化とその地域に及ぼす影響について、自然環境保護、エネルギ-、人口および労働力、交通・通信、企業・産業、文化・地域の自立、といった点から検討し、新しい居住・就業形態Multiーhabitation/Multiーofficeを、新しい文明社会におけるひとつの象徴的なものとして考えていくこととした。 また、東京一極集中と地方分散、望ましい地域の姿などについて、新しい文明社会という観点から検討を加えた。
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[Publications] Azuma Ohuch et,al.: "Developing a consensus model in flexible ISM" Proceedings of 1990 IEEE International Conference on Systems,Man and Cybernetics. 72-77 (1990)
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[Publications] 大内 東他: "FISMによる合意モデル構築支援" 情報処理学会論文誌. 32. (1991)
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[Publications] 高橋 伸夫: "組織活性化への数量的アプロ-チ" 組織科学(組織学会). 24. 37-45 (1990)
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[Publications] 高橋 伸夫: "中間管理職からみたぬるま湯的体質" 経営学論集(日本経営学会). 60. 124-130 (1990)
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[Publications] 高橋 伸夫: "組織の生産性とぬるま湯的体質" 研究年報経済学(東北大学経済学会). 52. 281-301 (1990)