1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02250228
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
畑中 顯和 山口大学, 農学部, 教授 (90035098)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 忠彦 山口大学, 農学部, 教授 (90035121)
|
Keywords | "みどりの香り" / リポキシゲナ-ゼ / ヒドロペルオキシドリア-ゼ / リノレン酸 / 青葉アルコ-ル / チャ葉緑体 / 脂質加水分解酵素 / ダイズ |
Research Abstract |
緑葉中に存在するLipoxygenase(LOX)の精製を行っているがその精製が成功するまでに同じ13(S)ーHydroperoxideを生成するダイズLOXを用いて基質特異性を調べるために、(ω3Z,ω6Z,ω9Z)を含むC_<12>〜C_<22>トリエン酸およびそのアルコ-ル体を合成し、そして各々の基質特異性を調べた結果カルボン酸系ではpH9の酵素反応でC_<20>にピ-クをもちω6位の炭素に80〜90%が立体選択的にO_2を添加しSーHydroperoxideが生成し、一方アルコ-ル系ではC_<15>ピ-クをもちω6位とω10位にR,S体半々の型で立体選択性を保持した酵素反応でO_2が添加していることを明らかにした。アルコ-ル系のC_<15>がこのような特異な挙動を示すのは基質の活性中心のC_8がω,α両側より等位置にあることにより、親水基、疎水基へのCH_3と末端CH_2OHが逆に半々反応することによると推定した。(裏面のペ-パ- Z.Naturforschg) 一方上記のようなカルボン酸のHydroperoxiシeを基質として開裂反応を起し、C_6グル-プのみどりの香りとC_<12>グル-プのホルモンへの開裂を触媒するHydroperoxide lyase(HPO Lyase)をチャ生葉よりはじめて精製した。本酵素は葉緑体チラコイド膜に結合している膜酵素で、これは世界で最初である。精製されたLyaseは分子量55kDであり、リノ-ル酸,αーリノレン酸およびγーリノレン酸への開裂活性は100,107,7%であった。(裏面 Phytochemistry)
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Akikazu Hatanaka,Tadashi Kojiwara,Kenji Matsui and Miharu Ogura: "Studies on the Substrate Specificity of Soybean Lipoxygenaseー1 Using an Entire Series of (ω3Z,ω6Z,ω9Z)ーC_<12>〜C_<22>ーTrienoic Acids and ーTrienols" Z.Naturforschg.<45>___〜(12). (1990)
-
[Publications] Kenji Matsui,Hiromitu Toyota,Tadahiko Kajiwara and Akikazu Hatanaka: "Purification and Properties of Fatty Acid Hydroperoxid Cleaving Enzyme,Hydroperoxide Lyase,from Tea Leaves" Phytochemistry. <30>___〜. (1991)