1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02260103
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柳田 充弘 京都大学, 理学部, 教授 (80025428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 猛 名古屋大学, 農学部, 教授 (10174038)
木南 凌 新潟大学, 医学部, 教授 (40133615)
勝木 元也 東海大学, 医学部, 教授 (20051732)
池田 穰衛 農業生物資源研究所, 室長
大木 操 埼玉県立がんセンター研究所, 血清ウイルス部, 部長 (00158792)
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Keywords | ゲノム / 人工染色体 / 染色体地図 / ハンチントン舞踏病 / トランスジェニックマウス / インタ-ロイキン / ミニサテライト / 動原体 |
Research Abstract |
ヒト21番染色体の長腕のほぼ半分の部分に相当し、セントロメアからバンドq21までの領域の制限酵素地図づくりをNotIリンキングクロ-ンを用いて完成した。全長は約22Mbである。また汎用されている11個のDNAマ-カ-も正確にこの地図上にマップした。またCpGアイランドも7個同定した。そこには未知の遺伝子が存在する(大木)。ヒト染色体の任意領域のゲノム情報解析を目的として、染色体領域異的DNAライブラリ-の構築を行なった。ヒト4番染色体の短腕末端に存在するハンチントン舞踏病の遺伝子クロ-ニングを目的として、レ-ザ-微小切断、ユニ-クプライマ-・ランダムPCR法を併用してDNAライブラリ-を構築した。1個の中期染色体スプレッドを材料としてHD遺伝子領域を含む20Mb相当の4plbーter断片を単離した。これをPCR法を用いて増幅し、DNAライブラリ-を構築した(池田)。トランスジェニックマウスの中に導入遺伝子のコピ-数に変動をきたす系統が出現した。ヒトインタ-ロイキン2をミエリン塩基性タンパク質遺伝子のプロモ-タ-支配下に発現するよう構築しマウスに導入した結果、運動失調を呈する仔マウスを継代することに成功した(勝木)。ゲノム中のミニサテライトDNAは遺伝的多型性を示すが、これは高い頻度の相同的組換えに起因するものと考えられる。特に高い遺伝的不安性を示すミニサテライトを同定し、その不安定性に寄与するシス因子を明らかにし、さらにこのモチ-フに結合するタンパク質の検討を行なった(木南)。動原体DNAの直接クロ-ン化と機能検定の行なえる系を分裂酵母において確立した。さらにこの領域の改変を行なうことにより、必須領域の限定に成功した。その結果約20ー30Kb程度の逆向き反復配列が有糸分裂、減数分裂において染色体分離・分配に必須なことが明らかになった(柳田)。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hirano T: "Snap helix with knob,hole and joint;essential repeats in S.pombe nuclear protein nuc2^+." Cell. 60. 319-328 (1990)
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[Publications] Yanagiba M: "Higher order chromosome structure in yeast." Journal of Cell Science. 96. 1-3 (1990)
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[Publications] Kinoshita N: "Distinct,essential roles of type 1 and 2A protein phoshatases in the control of fission yeast cell cycle" Cell. 63. 405-415 (1990)
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[Publications] Hosoda F: "An F factor based cloning system for large DNAーfragments" Nucleic Acids Research. 18. 3863-3873 (1990)
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[Publications] Saioh A: "Most tumors in transgenic mice with human cーHaーras gene contained somatically activated transgenes" Oncogene. 5. 1195-1200 (1990)
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[Publications] Kondo I: "Exclusion mappig of the hereditary dentatorubro pallidoluysian atrophy gene from Huntington's disease locus" Molecular and General Genetics. 220. 165-171 (1990)