1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301002
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
溝口 雄三 東京大学, 文学部, 教授 (90011296)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神塚 淑子 名古屋大学, 教養部, 助教授 (20126030)
川原 秀城 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (70135177)
澤田 多喜男 千葉大学, 文学部, 教授 (20055825)
福井 重雅 早稲田大学, 文学部, 教授 (30063639)
内山 俊彦 京都大学, 文学部, 教授 (10034696)
|
Research Abstract |
本プロジェクトは、もともと3ヵ年計画として策定されたが、採択の段階で2ヵ年計画への短縮を余儀無くされ、しかも採択の通知を受けたのが昨年末であったため、プロジェクト完成の手順に関して大幅な手直しが必要となった。このため、組織に関しては、(1)研究代表者である溝口雄三を中心とした「編集委員会」、(2)研究分担者を網羅した「編集全体会議」、(3)研究分担者を機能的に配置する複数の「重要範疇検討小委員会」という三層構造をとることとした。 本年度の具体的な実績としては、以下のことが挙げられる。 まず「編集委員会」が、中国思想史辞典採用項目第一次原案を策定した。これは、大学院生を含む多数の若手研究者の協力を得て、中国思想史における重要範疇を時代的、ジャンル別に網羅的に収集したもので、収集された項目の総数は二千以上に及んだ。 次いで、本年2月2日には「編集全体会議」が開催され、項目分類や項目の重要度の判定など、辞典編纂の基本方針が検討された。この検討結果を受けて、第一次原案に改訂を加えた第二次原案が作成され、全研究分担者に送付された。各研究分担者は、自己の専門とする時代とジャンルを中心に、第二次原案に対して詳細な検討を加えることとなっており、「編集委員会」は既に各研究分担者と個別に面談して意見の聴取を行いつつある。 こうした意見を踏まえて、本年5月をめどとして第三次原案を策定し、さらに6月頃に再度「編集全体会議」を開催して、執筆候補者の人選をも含めた形で最終案を決定する予定である。とりわけ重要な10程度の項目に関しては「重要範疇検討小委員会」を編成し、個別的に合宿を行うなどして検討を進めることになる。
|