1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301040
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阿部 彰 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (90054832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 公雄 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00159865)
平野 正久 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (80055186)
中島 義明 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90012492)
石島 庸男 山形大学, 教育学部, 教授 (90007154)
菊川 健 放送教育開発センター, 教授 (80056001)
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Keywords | 映像情報 / 映像文化 / 映像分析 / 文化普及 / 教育関係映画 / 映画史料 / キ-・シ-ン / 文化遺産 |
Research Abstract |
最終年度にあたる本年度は、関係映画史料の補充調査と収集を引き続き進めた外、当該映画の分析研究および関係映画史料の利用普及を促進するため、目録兼手引書の刊行準備に力点を置いた。 1.関係映画フィルムの補充調査においては、前年度の実績を踏まえて、新潟、秋田、山形、岩手、神奈川、愛知、大分などを再調査し、積み残し分の所在確認とリストアップを行なった。この過程で、学術研究および文化の普及伝達の上で重要性を有するにもかかわらず、原版がすでに失われ、現存するプリントが摩耗し消滅の危機の遭遇している作品については、その修復、複製、保存の意義と必要を関係者、関係機関に訴えその具体化のための実務に全面的に支援、協力した。 2.映像分析においては、入手した良質の複製品に基づき、各作品ごとに詳細な場面展開表を作成し、内容の把握と研究展開上の基盤の確立を期し、併せて文書など周辺資料を駆使して当該映画の歴史的価値、位置づけに関わる考察を深めることができた。 3.当初から計画していた関係映画史料目録の作成・刊行は、本調査研究の成果を集約する性格を有するものであり、関係映画フィルムを広く教育・研究に活用し、かつ文化遺産を一般に普及させるための手引書として意義がきわめて大きいので、本年度は、関連デ-タの集約に一層力を注ぎ、相当の成果を上げることができた。この準備は引き続き進められ、次年度内に公刊を予定している。 以上、本年度の作業計画を実施するに際して、各研究分担者との協力、情報交換はきわめて円滑に行なわれ、本研究の順調な推進に寄与した。
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[Publications] 阿部 彰: "イメ-ジ分析の手法による学習環境論序説" 放送教育開発センタ-研究紀要. 7. (1992)
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[Publications] 阿部 彰: "人間形成と学習環境に関する映画史料情報集成" (株)風間書房, 1200 (1993)