1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301061
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Research Institution | Sonoda Women's University |
Principal Investigator |
棚町 知彌 園田学園女子大学, 近松研究所, 所長 (10044306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 公子 近畿大学, 文芸学部, 講師 (50183091)
武井 協三 国文学研究資料館, 助教授 (60105567)
原 道生 明治大学, 文学部, 教授 (30046031)
松平 進 甲南女子大学, 文学部, 教授 (80067793)
松崎 仁 梅光女学院大学, 教授 (70062429)
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Keywords | 歌舞伎番付 / 番付デ-タベ-ス |
Research Abstract |
平成2年度の研究活動は、番付の調査収集,番付研究会の開催による番付基礎研究の推進やデ-タベ-ス化の問題点討議、番付デ-タベ-ス構築の3点を主眼として行った。以下、それぞれの実績を述べる。 1.番付調査・収集 研究分担者・研究協力者によって主として上方番付の所蔵機関調査を行い、大阪女子大学附属図書館所蔵全番付の撮影を行ったほか、国立国会図書館・東京大学附属図書館・東京都立中央図書館の番付紙焼き、大阪府立中之島図書館・西尾市立図書館岩瀬文庫他の番付調査をほぼ終了した。また、研究分担者所蔵の番付フィルムが当研究に寄託され、天理図書館・日本大学附属図書館他の番付も収集に加えられることとなった。平成2年度に収集した番付総数は24683枚である。デ-タベ-ス化を進めるために,当研究はまず番付の調査収集を第一目的としているので,平成3年度も引き続き中之島図書館・岩瀬文庫・東京芸術大学附属図書館他の番付収集を進める予定である。 2.番付研究会の開催 平成2年度の番付研究会は11月10日に園田学園女子大学において開催し、「上方系番付について」「番付デ-タベ-ス試作」の2課題が報告された。特に,上方番付の2枚組の問題,番付上の役者名を有効にデ-タベ-ス化する方途が討議され,番付デ-タベ-ス構築の指針となった。 3.番付デ-タベ-ス構築 大阪府立中之島図書館所蔵の上方番付144件による試作デ-タベ-スを作成し、番付研究会に提示した。番付の場合,上演年月日や上演名題読みが原資料に示されない場合があるので,その根拠を示す項目を加え、番付の配置によって歌舞伎興行年表とし得る工夫を行った。平成3年度は,デ-タベ-ス構造確定と共に実際の構築を進めていく。
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