1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301062
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
小山 弘志 国文学研究資料館, 館長 (90012179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野山 嘉正 東京大学, 文学部, 助教授 (20011330)
久保田 淳 東京大学, 文学部, 教授 (40011316)
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
長谷川 強 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (00039942)
新井 栄蔵 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (90111070)
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Keywords | 日本文学 / 国文学研究 / デ-タベ-ス / 同義語辞書 / 近代 / 古典 / 研究語彙 / 研究用語 |
Research Abstract |
当館の国文学デ-タベ-ス作成・研究の実績を踏まえて、国文学研究論文にみられる研究語彙〔一般項目〕の調査研究を実施した。 主眼を、各種研究分野の観点からの、研究語彙〔一般項目〕と、関係する類概念との集成とに置き、研究分担者以外に研究班16班(主査1、研究協力者2、計48名。古典12班、近代4班)を各研究分野に割り当てて、各地域(8地域各2班)の最適の第一線研究者が参加する体制を組んで実施することができた。(調査研究会議 計35回) デ-タベ-スの観点からも、前例のない先進的な調査研究なので、初めはやや混乱したが、調査研究の深化に伴い、当研究の重要性の認識が浸透し、期待以上の成果が得られた。付帯的には、平成4年度にオンラインサ-ビス開始予定の当館の国文学論文目録デ-タベ-スについての理解が大幅に改善された。 当館で作成した調査研究資料「国文学研究語彙〔一般項目〕一覧基礎稿」(古典・近代約12,000項目)によって調査研究を実施したが、従来の文学史索引類では極めて手薄であった芸能・説話の研究語彙及び現代の研究で出現した新しい研究語彙を中心に、予想以上の研究語彙項目が収集された。現在で約5,000が新たに加わりそうであり、平成3年度の調査研究の基礎が確立できた。 類概念については、総数が未整理だが、デ-タベ-ス作成で現在もっともネックになっているデ-タベ-ス用同義語辞書を研究・作成する問題について大きな示唆を得られたうえに、平成3年度の調査研究をまって、近いうちにデ-タベ-ス用同義語辞書の実作業を開始するための基礎資料をとりまとめられる見通しがついた。
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