1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301085
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 浩之 京都大学, 経済学部, 教授 (10025182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳岡 一幸 香川大学, 経済学部, 助教授 (40163969)
安藤 朝夫 熊本大学, 工学部, 助教授 (80159524)
森杉 寿芳 岐阜大学, 工学部, 教授 (80026161)
柏谷 増男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)
西村 周三 京都大学, 経済学部, 教授 (10027576)
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Keywords | 地価 / 地価関係(地価勾配) / 不動産評価 / 土地政策 / 土地税政 / 都市政策 / 地域政策 / 住宅政策 |
Research Abstract |
大都市圏(首都圏及び大阪圏)における土地の時間的変動と空間的波及を計量モデルによって実証的に分析するために、 (1)昨年度に作成した地価に関するデ-タベ-スを拡充しつつ両都市圏について、年次別に地価関数を推定した。それによって、今回の地価高騰が都心から郊外に向かって、時間的遅れを伴って波及した構造が精密に分析できるようになった。 (2)都市圏内の空間的波及について、物理学における拡散方程式の適用が試みられ、近似計算としては優れた結果が得られた。この方法と動学的経済モデルとが対比される予定である。 (3)地価上昇が住宅価格にどのような影響を及ぼすかを見るために、大阪圏における分譲マンションの価格をヘドニック・アプロ-トによって分析を試みた。この研究はデ-タを拡充しつつ続けられる予定である。 (4)地価上昇がオフィスのフロア賃貸料に及ぼす影響についても、ヘドニック・アプロ-チによる分析を試み、興味ある結果が得られているので、さらに分析を深める予定である。 (5)地価対策を中心とする土地政策及び都市政策のあり方を追及するため、土地税制については関係者のヒアリングを行い、また外国の土地政策の比較研究も行っている。 (6)社会資本、特に交通投資の便益と地価との関係について、理論的・実証的分析を行っており、一定の成果が得られつつある。 (7)バブルの終熄に伴い、金融緩和、バブルの地価に及ぼした影響について、地価理論及び金融理論の両面の研究を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 森杉 寿芳(及び大野 栄治 他): "ランダム効用理論におけるプロジェクト便益の定義の比較研究" 土木計画学研究. No.9. 261-268 (1991)
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[Publications] 山田 浩之: "Die wirtschaftliche Entircklung Japans and Das Bodenproblem" Veroftentlechemgen des Japanisch Deutsch Zentruns Berlin,Band 8. 8. 9-20 (1992)