1990 Fiscal Year Annual Research Report
スペ-スプレ-ンの軽量耐熱材料/構造に関する先駆的総合研究
Project/Area Number |
02302036
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 昭 東京大学, 工学部, 教授 (60013637)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 恭平 東京大学, 工学部, 教授 (20011190)
林 邦夫 上智大学, 理工学部, 教授 (40053607)
三浦 公亮 宇宙科学研究所, 教授 (40013635)
角 誠之助 九州大学, 工学部, 教授 (10037947)
砂川 惠 横浜国立大学, 工学部, 教授 (30013634)
|
Keywords | スペ-スプレ-ン / 軽量化 / 耐熱材料 / セラミックス / 傾斜機能材 / マルチウォ-ル構造 / 複合材料 / 空力加熱 |
Research Abstract |
今年度は2ケ年計画の初年度にあたり、下記4グル-プで、研究を推進した。以下に研究実績の概要を記す。 <1.材料特性グル-プ>___=:耐熱材料に集中し、カ-ボン/エポキシ複合材の温度依存性強度を、実験的研究および超音波顕微鏡観察により、微視的見地から解明し、局所的破壊機構と相関性があることが分かった。又、耐熱セラミックスの、破面形成エネルギ-と粒界/粒内破壊の割合との対応性が明らかになった。更にアルミナの衝撃曲げは、試験片の寸法効果が入ることが判明した。耐熱ガラスマトリックスのクラック発生と伝播の定量的評価システムを開発した。耐熱複合材の疲労デ-タ-の収集も進めている。 <2.設計基準グル-プ>___=:グラファイト/ポリイミド積層板の、熱サイクルによるクラック発生を緩和する方法について解析的研究を行った。これに関連して、アメリカ・スペ-スプレ-ンの実験機Xー30の耐熱設計法について調査を進めた。又、高温用傾斜機能材開発状況の調査を行った。 <3.構造様式グル-プ>___=:各国スペ-スプレ-ン耐熱構造様式の調査・デ-タ-収集を実施した。特にチタンデインプル/フラットシ-ト多層マルチウォ-ル方式の理論解析により、最適形態を検討した。 <4.耐熱方式>___=:空力加熱解析を飛行軌道に沿って算出するプログラムを試作し、極超音速飛行耐熱システムを案出した。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 小林 昭: "Microscopic studies on temperatureーdependent failure process of conventional and toughened crossーply laminates" Proceedings,Int'l.Conf.on composites materials(ICCMー8). (1991)
-
[Publications] 小林 昭: "CFRP直交積層板のトランスバ-スクラック発生と温度効果" 第21回航空宇宙材料シンポジウム講演集. (1991)
-
[Publications] 塩谷 義: "セラミックスの微視破壊過程の数値シミュレ-ションによる解析" 日本機械学会第3回計算力学講演会論文集. 91-92 (1990)
-
[Publications] 平野 陽一: "引張力を受ける2層斜交積層板の捩れ変形" 日本複合材料学会誌. 16. 26-30 (1990)
-
[Publications] 下河 利行: "Reliability evaluation of static and fatigue strength of carbon/polyimide laminates" Proceedings,Advanced composite materials leading part for the 21st century,JapanーFrance Joint Seminar. 91-96 (1990)
-
[Publications] 武田 展雄: "Acoustic emission studies on fracture mechanisms of randomly oriented carbon fiber reinforced glass matrix composite" Progress in acoustic emission V. 394-400 (1990)
-
[Publications] 小林 昭: "Achievement in composites in Japan and the United States" 日本複合材料学会, 758 (1990)