1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02302087
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
大政 正明 姫路工業大学, 理学部, 教授 (30092159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 弘 東京大学, 理学部, 教授 (50011523)
丸茂 文幸 東京工業大学, 工業材料研究所, 教授 (10013492)
松本 〓生 金沢大学, 理学部, 教授 (20019467)
岩崎 準 理化学研究所, 結晶学研究室, 主任研究員 (20087399)
小川 泰 筑波大学, 物理工学系, 教授 (10025364)
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Keywords | 高次元空間 / 対称性 / 変調構造 / 準結晶 / 非晶質物質 / 複合結晶 |
Research Abstract |
この研究は、四次元以上の高次元の対称性を組織的に研究することにより、インコメンシュレ-トな変調構造,準結晶、非晶質物質の構造の特性を統一的に説明することを目指している。研究は、メンバ-を主として物質の構造の研究を行うグル-プと対称性の数学的構造を研究するグル-プに分け、(1)上記の各種物質の構造の研究、(2)物質の構造の特性・物性と次元拡張の要因の検討、(3)高次元空間における対称性の研究、の3テ-マについて行うことを計画した。 本研究のメンバ-は、これ迄に上記の(1)および(3)の一部については各自研究を行ってきたが、(2)および(3)の一部は本総合研究であらたに始めるものである。本研究計画は平成2年10月に採択され実施にうつされることになった。そこで平成2年11月に分担者の会合を開きこの問題の検討を行い、平成3年1月28,29日に第一回の研究会を開催することにした。 第一回の研究会では、メンバ-および本研究のテ-マに関連ある人約30名が集まり、変調構造、準結晶、非晶質物質の構造、および数学的な問題について、各自が従来行ってきた問題の発表を行った。それ等の発表を基に上記(2)のあらたに始める問題についての検討を行った。その結果、変調構造の一種と考えられる複合結晶のより一層の探索、準結晶における偽対称の検討、近年数多く報告されている変調構造についてのデ-タベ-スの必要性の指摘、非晶質固体の構造と液体構造の研究者間の共同研究の必要性の指摘等のあらたに解決すべき問題が示され、今後の研究の具体的な方向づけがなされた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ohmasa,M.,Hagiya,K.and Iishi,K.: "Structure of synthetic Coーakermanite." Acta Crystallographica. A46. C253 (1990)
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[Publications] Ohsumi,K.,Hagiya,K.and Ohmasa,M.: "Development of a system to analyse the structure of a submicrometerーsized single crystal by synchrotron Xーray diffraction." Journal of Applied Crystallography. (1991)
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[Publications] Yamamoto,A.,Onoda,M.,TakayamaーMuromati,E.,Izumi,F.,Ishigaki,T.and Asano,H.: "Rietveld analysis of the modulated structure in the superconducting oxide Bi_2(Sr,Ca)_3Cu_2O_<8+x>." Physical Review B. 42. 4228-4239 (1990)