1990 Fiscal Year Annual Research Report
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02302090
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
吉村 稔 山梨大学, 教育学部, 教授 (40020375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 正敏 筑波大学, 地球科学系, 教授 (60015956)
三上 岳彦 東京都立大学, 理学部, 助教授 (10114662)
福岡 義隆 広島大学, 総合科学部, 教授 (00007361)
深石 一夫 愛媛大学, 法文学部, 教授 (70002699)
田上 善夫 東京都立大学, 理学部, 助手 (50145661)
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Keywords | IGBP / 古気候の復元 / 気候値の復元 / 歴史天候情報システム / 天気分布 / 気圧配置型 / 天保期 / 自然季節 |
Research Abstract |
実行計画書に記した通り、本研究は今後の国際地球生物圏計画(IGBP)と関連した「歴史時代の古環境の復元」の一つとして「歴史時代の気候復元」の準備を目的として計画された。 1 歴史天候情報システムに関連して (1)従来の歴史天候デ-タベ-スは、大学間、大学内の通信、デ-タの修正に関して不都合の存在が判明。このため、パソコンと光磁気ディスクを利用した新規システムを設計。1700ー1890年にかけて、コ-ド化した天候情報をのべ800713レコ-ド入力し、天気分布図等の図型出力等の応用プログラムを作成した。(2)長崎・都城・鳥取について資料の解読。横浜・多度津等について仮入力をした。また、木更津・銚子等の新資料を発見。2に関連しテキストデ-タベ-スの基本設計をした。 2 古気候の復元方法に関する研究 (1)冬から春にかけての日々の天気図型の推定には,天気分布以外に風に関する記述が有効であること。天気図型のシ-ケンスを参考にする必要があることが判明。(2)大阪を例に天保期の3月の月平均気温を,推定した気圧配置型の頻度,天気別日数、桜の開花日の記録から,それぞれ独立に推定し比較した。各々の推定値はかなり平行するものの、値に差が認められた。(3)日光と盛岡について長期の自然季節の変動が調査された。日光では10年の移動平均値上で,各季節の入りは平均に対し前後10日でおさまる。今日的な自然季節の状能に入ったのは1840年以後。盛岡では季節の変動に、季節を異にする前駆現象の存在が明らかになった。 3 その他 購入した設備備品は新期作成しているデ-タベ-スの拡充と運用、研究分担者に対する資料提供に使用されており、今後もさらに研究に役立て行く。研究分担者の研究成果は本年9月に計画されている、国際シンポジュウムに発表予定でいる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] MASATOSI YOSHINO: "RECONSTRUCTON OF RAINY SEASON IN EARLY SUMMER OVER EAST ASAI DURING HISTRICAL PERIOD" IN:Climatic Change in the Histrical and Instrumental Periods.ed: R.Brazdil. 147-152 (1990)
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[Publications] M.Yoshimura: "Reconstruction of Climate in Histrical Time in Japan and Historical Weather Data Base." Geo Journal.
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[Publications] M.Yoshimura: "A Note on Reconstruction of Climate in Historical Time." Climatological Notes. 40号. 127-141 (1991)