1990 Fiscal Year Annual Research Report
核燃料サイクルバックエンドにおける基礎化学的研究ー大学・原研プロジェクト共同研究
Project/Area Number |
02303018
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
内藤 奎爾 名古屋大学, 工学部, 教授 (70022994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古屋 廣高 九州大学, 工学部, 教授 (30112311)
中原 弘道 東京都立大学, 理学部, 教授 (00027137)
富永 健 東京大学, 理学部, 教授 (50011531)
大橋 弘士 北海道大学, 工学部, 教授 (20001315)
阿部 光雄 東京工業大学, 理学部, 教授 (00016099)
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Keywords | 核燃料サイクル / バックエンド / 大学・原研プロジェクト / TRU / 核化学 / 再処理 / 廃棄物 |
Research Abstract |
核燃料サイクルバックエンドのシステムにおいて重要な下記の4つの基礎的研究課題について各大学および原研の研究者が協力して研究を行った。 (1)TRUリサイクルの為の核化学的研究 自動イオン交換法,多段抽出法による迅速化学分離装置(中原/星)およびオンライン同位体分離装置(河出/星)を用いてタンデム加速器で生成させた超プルトニウム核種を迅速分離する手法を開発した。また抽出された核種のレ-ザ-核分光(堀口/星)も行った。 (2)燃料・廃棄物の固体化学的研究 MOX燃料に希土類をド-プしてその電気伝導率から欠陥構造を議論した(内藤)。核分裂生成物のパラジウムの二酸化ウラン中の移行挙動(大橋),廃棄物をガラス固化体(古屋),鉱石化(山崎),セラミックス化(柳)して処分する為の基礎研究を行った。 (3)再処理・廃棄物処理の基礎化学的研究 溶液状態の超ウラン元素の存在状態を電気化学的(木原/吉田),磁気化学的(三宅)手法で調べるとともに,高レベル廃液からの群分離(久保田)などに資する為に相互分離に関する基礎技術(井上,鈴木,阿部),ネプツニウムの分離技術の基礎工学(松本,前田,加藤)を確立する為の研究を行った。 (4)廃棄物処分の基礎化学的研究 バックエンド化学の環境化学の側面として,天然水中のプルトニウムのイオン状態,環境中でのフミン酸と超ウラン元素の錯形成反応機構(富永),アクチニド元素と地下水岩石との相互作用(山脇)等に関する研究を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Naito: "Defect Chemistry of Plutonium Oxides" J.Am.Chem.Soc,to be published. (1991)
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[Publications] Y.Morita: "Influence of Monoisodecyl Phosphoric Acid on Extraction of Neptunium with Diisodecyl Phosphoric Acid" J.Nuce.Sci.and Technol.26. 698-704 (1989)
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[Publications] Z.Yoshida: "Electrode Processes of Plutonium Ions in Phosphate Media" Z.Anal.Chem,in press. (1991)
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[Publications] W.G.Jin: "Hyperfine Structure and Isotope Shift in ErI by the AtomicーBeam Laser Spectroscopy" J.Phys.Soc.Jpn.59. 3148-3154 (1990)
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[Publications] C.Miyake: "A Study of the “Third Phase"of Extraction Process in Fuel Reprocessing,(II),EXAFS Study of ZrーMonobutylphosphatc and ZrーDibutylphosphate" J.Nucl.Sci.and Technol.27. 256-261 (1990)
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[Publications] A.Suzuki: "Sensitiurty Analysis for a Highーlevel Radioactire Waste Repository with the Boundary FractureーTransport Model" Radioactive Waste Management and the Nuclear Fuel Cycle. 257-273 (1990)