1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02304012
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 誠 北海道大学, 理学部, 教授 (60000824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 美行 新潟大学, 教養部, 教授 (80018572)
柳田 寿一 九州大学, 理学部, 教授 (70037183)
猪郷 久義 筑波大学, 地球科学系, 教授 (20015572)
小沢 智生 名古屋大学, 理学部, 助教授 (80037233)
沖村 雄二 広島大学, 理学部, 教授 (60033825)
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Keywords | システム境界 / 生層序 / 古生代 / 古生物学 / 堆積学 / 環境変動 |
Research Abstract |
1.1991年4月に総研連絡紙第1号(153頁)を発行した。これには、1990年10月秋吉で開催した第1回研究集会の記事が載せられている。 2.各分担者において,それぞれ研究を進めた。その成果は、1992年1月の古生物学会,4月の地質学会,8月の国際地質学会等において発表される。 3.1992年3月、総研連絡紙第2号(108頁)を発行した。これは1991年12月新潟で開催した第2回の研究集会の際の発表論文をまとめたものである,1990年10月に,秋吉台で行った合同調査の結果の一部も発表された 4.以上の経過によって,これまでに得られた知見は次のとおりである【O!a】ー石灰岩層の化石による帯分とその対比については,腕足類,サンゴ類,こけ虫,頭足類の産出デ-タは不充分である。コノドントは対比に当って有用と思われるが,これも産出頻度が小さい。フズリナ類と小型有孔虫がもっとも分帯に適しており、秋吉石灰岩中には合せて50以上のフズリナ化石によるデ-タムが設定可能である。このうちロシアの標準セクションに対比して、Sphaeroschwagerina fusiformis帯の下底に石炭ーペルム系境界を認めようという意見が多い。ただ,分帯の基礎となる各タクサの認定については,かなり異なった意見がある。 【O!b】ー石灰岩は主として高エネルギ-環境下で生成された。水圧破砕にもとづくと思われる角礫化が著しい。化石による分帯との関係が,新らたな問題となってきた。 【O!c】ー特異な黒褐色Sparry calciteについては,未だ成因的に判然としない。ある層準を占めている様でもあり,環境変遷上も注目される。
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[Publications] Tomowo Ozawa: "Biostratigraphic Zonation of Late Carboniferous to Early Permian Sequence of the Akiyoshi Limestone Group,Japan and its Correlation with Reference Sections in the Tethyan Region." Saito Hoーon Kai Spec.Publ.,. 3. 327-341 (1991)
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[Publications] 加藤 誠: "空知ーエゾ帯に関する北海道とサハリンの比較研究" 地学雑誌. 100. 797-799 (1991)
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[Publications] 坂上 澄夫: "中部アンデス地域の古生代後期古生物群集の解明" 地学雑誌. 100. 433-143 (1991)