1991 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育における看護教育カリキュラムとその開発に関する研究
Project/Area Number |
02304058
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
樋口 康子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50198991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹尾 恵子 東京大学, 医学部保健学科, 助教授 (00114538)
渋谷 優子 東京医科歯科大学, 医学部保健衛生学科, 教授 (00145525)
稲岡 文昭 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40151568)
中西 睦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (00070681)
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Keywords | 高等教育 / 学士課程 / 看護学 / カリキュラムモデル / カリキュラム開発 / 看護教育 |
Research Abstract |
今日の社会におけるヘルスニ-ドの構造的変化に対応できる看護婦リ-ダ-及び、看護研究者を育成する基礎としての4年生大学におけるカリキュラム開発を図ることを目的とし、さらに大学設置基準の大綱化に伴い大学の自己評価の基準の検討が必要になっている時でもあり、信頼度の高いカリキュラム評価基準の作成は重要であると考え、本研究に取り組んだ。平成2年度の内外の文献研究をもとに、カリキュラムモデル案は1つではなく3タイプ創案された。すなわち、健康状況を基本枠組みとしたケアモデル(仮称)、多変量的健康システム論を基本枠組みとした健康レベルモデル(仮称)、人間の発達段階を基本枠組みとした発達段階モデル(仮称)である。これらのモデルは、看護の概念に深く結びついていることでもあり、多くの時間をつかい、その構造化と精製を行った。そして、各々のモデルに対応したカリキュラムデザインを検討し、具体的学科目の概要を整理した。また、現行カリキュラムの分析方法としてカリキュラム評価基準を用いることになったため、米国NLNの「Criteria for The Evaluation of Baccalaureate and Higher Degree Program」を邦訳し、一部修正の上、看護系4年制大学6校の現行カリキュラムの評価を試行した。その結果、実際に利用するに際しての問題点がいくつか明らかになったため、評価項目の追加修正、表現の明確化などを中心に数回の修正を行った。次に、このカリキュラム評価基準案の妥当性の検討を、看護教育のエキスパ-ト・大学カリキュラム委員会などに依頼した。その結果を現在収集中である。
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