1990 Fiscal Year Annual Research Report
中央ユ-ラシア諸民族の歴史・文化に関する国際共同研究の企画・立案
Project/Area Number |
02351005
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
梅村 坦 立正大学, 教養部, 助教授 (90124289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60108967)
堀 直 甲南大学, 文学部, 教授 (80140391)
細谷 良夫 東北学院大学, 教養学部, 教授 (50042164)
後藤 明 東京大学東洋文化研究所, 教授 (50079224)
菊池 俊彦 北海道大学, 文学部, 助教授 (70000619)
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Keywords | 中央ユ-ラシア / 野尻湖クリルタイ / 民族誌 / 国際共同調査・研究 / 海外調査 / ソ連 / 中国 / 中東 |
Research Abstract |
現在のソ連、中国、モンゴル、アフガニスタン、中東にまたがる中央ユ-ラシア地域に関する研究情報の収集につとめ、国際共同研究のデ-タベ-ス化をはかるため、以下のような研究・調査活動をおこなった。 7月には、日本における当該地域の研究者達の集会である「野尻湖クリルタイ」(第27回)において、45名の内外の研究者から、それぞれの近年の研究動向・海外調査ないしごく最近の研究の報告を受けた。とくに中国内蒙古大学教授の周清樹氏、中国黒龍江省社会科学院研究員の王禹浪氏からは現地の研究・調査の実態について貴重な教示を得た。これらの情報については、すでに研究分体者の北川の文責において『東洋学報』に発表し、さらに、後述する本研究独自の成果報告書のNo.1にも収録し、広く研究者に公開した。 8月と9月には、梅村・堀・森川は中国新彊地域、細谷・石橋は中国東北地域、堀川・後藤は中東地域へ出張した際にそれぞれの地域の研究者・研究機関との連絡をとり、最新の民族誌情報を収集した。9月には梅村はイギリス(ロンドン)・ドイツ(ベルリン)・ソ連(レニングラ-ド)へ出張してヨ-ロッパにおける中央ユ-ラシア研究の一端を調査し、研究者との交流をおこなった。秋から冬には橋本がモンゴル人民共和国へ、北川がソ連のアルメニア共和国へ長期出張に出発し、現地研究者との共同研究に着手した。これらはいずれも他の研究費に基づくものであるが、それぞれの活動でえられた情報は、基本的にすべて本プロジェクトにもたらされている。 10月2は夏期の各自の海外調査情報の交換と集約のために合宿をした。12月には中国から来日した研究者より、中国におけるイスラムの動向に関する情報を得た。1月の合宿では報告書の作成について最終方針を討議し、中央ユ-ラシア研究の過去を回顧し、現状を把握して将来の国際共同研究に有効な3編の発行を決定した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 梅村 坦,他: "ウイグル文仏教尊像受領命令文書研究ーUSp.No.64などにみえる“C^^νUV"の解釈を兼ねてー" アジア・アフリカ言語文化研究. 40. 13-34 (1990)
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[Publications] 細谷 良夫: "マンジュグルンと満洲国" シリ-ズ世界史への問い『歴史のなかの地域』(岩波書店). 105-135 (1990)
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[Publications] 菊池 俊彦: "オホ-ツク文化と同仁文化" 古代文化. 42ー10. 36-47 (1990)
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[Publications] 堀川 徹: "遊牧ウズベク史研究(1)" Cosmica(京都外国語大学). 20. (1991)
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[Publications] 細谷 良夫: "清朝勃興期の史跡ー遼東邊牆と城郭を中心にー" 秋大史学. 36. 22-42 (1990)
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[Publications] 梅村 坦: "ウイグル語" 朝日ジャ-ナル. 32ー41. 63 (1990)
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[Publications] 後藤 明: "メッカ" 中央公論社(中公新書), 197 (1991)
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[Publications] 後藤 明(共著): "中東パ-スペクティブ" 第三書館, 339 (1990)