1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02352031
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高山 一 筑波大学, 物理学系, 教授 (40091475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 豊 東北大学, 理学部, 助教授 (60125515)
今田 正俊 東京大学物性研究所, 助教授 (70143542)
米沢 富美子 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (10027344)
斯波 弘行 東京工業大学, 理学部, 教授 (30028196)
塚田 捷 東京大学, 理学部, 助教授 (90011650)
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Keywords | 計算物理学 / 第一原理からの物性予測 / 相関の強い量子系 / コンプレックス系における協力現象 / 多体系、巨視系のダイナミックス / 量子モンテカルロ法の負符号問題 / 量子力学的な分子動力学法 |
Research Abstract |
本研究は、同じ研究課題名の重点領域研究(平成3〜5年度)の準備研究として実施された。重点領域研究では4つの計画研究班、「第一原理からの物性予測」、「相関の強い量子系」、「コンプレックス系における協力現象」、「多体系、巨視系のダイナミックス」、を構成し、各々の個別的研究課題の研究を進めながら、様々な分野に共通する一般的・横断的な計算手法(大量デ-タの処理法を含む新しいアルゴリズム・プログラム)の確立を目指す。 本研究では重点領域研究の実施に向けて、各研究分担者はその研究計画をさらに吟味し、準備的な研究を行った。特に、ミニス-パ-コンピュ-タの設置を予定しているグル-プは、ミニス-パ-コンピュ-タを中心とした種々の機器の性能、およびそれらの効率的な運用形態について詳しい調査研究を行なった。それらの成果を持ち寄り、平成3年1月8、9日に東大物性研究所で研究会を開催し、各研究分担者の研究計画を議論し、同時に、物性研究における計算物理学の問題点の整理、検討を行なった。その際、当面の研究課題として特に議論を集めたのが、「フェルミオン系および量子スピン系に対する量子モンテカルロ法の負符号問題」と「量子力学的な分子動力学法」である。前者については、平成3年度の総括班企画研究会として、国外研究者も含めた研究会を開催することにし、その準備を進めている。 物性物理における計算物理研究者のコミュニティ-の確立も本研究の目的の一つであったが、上記研究会に加えて、重点領域研究のニュ-スレタ-1号を平成2年11月に発行した。尚、以上の準備研究の成果を研究成果報告書にまとめ、印刷公表した。
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