1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02352034
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
海部 宣男 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (50011630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 直哉 電機通信大学, 自然科学系列, 教授 (60017324)
高木 光一郎 富山大学, 理学部, 教授 (60018976)
赤羽 賢司 富山大学, 理学部, 教授 (00012790)
梅林 豊治 山形大学, 理学部, 助教授 (60183753)
水野 皓司 東北大学電気通信研究所, 教授 (30005326)
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Keywords | 星間物質 / 星間分子 / 星形成 / 銀河系 / 赤外線 / サブミリ波 / 分子分光学 / 量子化学 |
Research Abstract |
本研究は、平成3年度から発足する重点領域研究「星間物質とその進化」の準備を進めることをその目的としたものである。この重点領域研究は星間物質の化学・物理・星形成及びその歴史と宇宙における役割を総合的に明らかにするため、観測、理論、実験、技術開発までを含めた広い学術的協力を組織していくことを目指している。従って今年度の準備においては、計画のねらいと進行状況をひろく研究者に知らせるとともに、計画研究の補強・新しい方向の導入を含む幅広い公募研究を集めることに力点をおいた。 そのために、平成3年1月31日、2月1日の両日にわたって、研究会「星間物質とその進化」を三鷹の国立天文台において開催した。この研究会の参加者は74名、論文発表は55件であって、予想をこえる広い分野の研究者から強い興味が寄せられ、星間物質の多方面からの研究可能性とアクティビィティが示された(研究会集録を添付)。この結果は、53件という公募研究申請数に反映されている。 各計画研究については、それぞれの補強と詰めが各グル-プごとに図かれ、そのために数回の小規模な打ち合わせが行われた。 総括班予定者(評価委員を含む)の検討会を行い、全体計画、新しい研究方向の導入の可能性、重点領域研究の運営方法などについて意見交換を行った。その他、「ニュ-ス」を発行・配布し、また関連学会誌に紹介を掲載した。
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[Publications] 海部 宣男(et.T.Watanabe et al.,Pleuum press.): "Interllar Molecules" Molecular Processes in Space. 205-232 (1991)
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[Publications] 田中 培生,他: "Infrared Fluorescence of H_2 in NGC6240:A Starburst Origin for the H_2 Luminosity" Astrophysical Journal. (1991)
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[Publications] 山下 卓也,他: "The Density Structure of the Protostellar Disk:A PowerーLow Distribution of the Dust Around GGDー27 IRS" Astrophysical Journal. 365. 615-619 (1990)
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[Publications] 稲谷 順司,他(et,G.D.Watt and A.S.Webster): "SIS Receiver Development at Nobeyama Radio Observatory" Submillimetre Astronomy. 73 (1990)
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[Publications] 奥田 治之,他: "An Infrared Quintuplet Near the Galactic Centre" Astrophysical Journal. 351. 89-97 (1990)
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[Publications] 山本 智,他: "Laboratory Microwave Spectroscopy of the Linear C_3H and C_3D Radicals and Related Astronomical Observation" 348. 363-369 (1990)