1990 Fiscal Year Annual Research Report
光・電子機能分子材料の開発と分子フォトニクスへの展開
Project/Area Number |
02353012
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
城田 靖彦 大阪大学, 工学部, 教授 (90029091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
徳丸 克己 筑波大学, 化学系, 教授 (60011491)
閑 晴夫 群馬大学, 工学部, 教授 (40008454)
山崎 巌 北海道大学, 工学部, 教授 (80002111)
清水 剛夫 京都大学, 工学部, 教授 (10025893)
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Keywords | 分子 / フォトン / 分子フォトニクス / 光電子機能材料 |
Research Abstract |
本総合研究は、エレクトロニクスの時代の次に期待されるフォトニクスの時代に備えて、分子とフォトンとの相互作用に基づく分子フォトニクスの関する基礎的研究の推進を目指し、低分子および高分子を含めた光・電子機能分子材料の開発と分子素子実現のための具体的方法を追求することを目的としている。本総合研究のメンバ-は、長年にわたって各種の有機化合物、有機金属化合物、各種分子集合体、LB膜ならびに無機・有機半導体と光との相互作用を物理、化学、生物学的アプロ-チから先導的な研究を行ってきた研究者で構成されている。 強い目的指向と学際的色彩の強い本研究を効率的に実施するために、以下の3つの重点の目標、1.光制御のための分子システムの設計とそれに基づく高次化学システムの構築、2.多重情報変換機能分子システムの設計と制御、3.オプトエレクトロニクス、フォトニクス用分子デバイスの設計、を設定し、各班員の有機的な研究協力体制のもとに、光・電子機能分子材料の開発とデバイス化のための具体的アプロ-チについての調査を行った。この調査研究に基づいて、3日間の研究連絡会議を奈良で開催し、各班員の研究現状の紹介を行った後、調査研究についての情報交換と多角的、総合的な討論を通して問題点を整理するとともに、本研究の目的を実現するための具体的方法を検討した。さらに、東京で2回、大阪で1回少人数による会議を開催し、重要かつ緊急課題である分子フォトニクスの研究を重点的に行うための将来構想に関して討論した。 本総合研究を通して、1990年代における化学の中心的課題の一つとなる分子フォトニクスの研究推進の全めの組織づくりと継続的かつ重点的な研究推進のための基礎を固めることができたと考える。
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