1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02401002
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
辻 茂 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (20015225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向川 惣一 東京芸術大学, 美術学部, 非常勤講師
望月 一史 東京芸術大学, 美術学部, 非常勤講師
千葉 通夫 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (40023965)
越 宏一 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (60099934)
佐々木 英也 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (50000394)
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Keywords | エンブレム / 西洋美術史 / 寓意図像 |
Research Abstract |
計画どおりに、光ディスクによるファイリング・システム機器の設置が完了したので、これによるエンブレム・デ-タの入力にすでに着手した。エンブレム本総数のおよそ4分の1の画像登録を目下のところ終了、さらなる入力を続行中である。まず、画像を、最少限のキ-ワ-ドとともに、すべてを入力し、テキスト解読の進行とともにキ-ワ-ドを増やし追加入力する態勢で、作業を進めている。テキスト解読のための研究会も平行して行っており、本年度内にすでに12回開催したが、入力の進行にともない、この解読と研究の作業もまた加速度的に進捗する予定である。個々のエンブレムの分類整理・比較対照が、広領域で、より容易にかつ速やかに行えるようになる結果、研究のテ-マ別実行が、正確なデ-タの裏づけとともに推進されることになる。そのためにも最少限のキ-ワ-ドをともなった画像入力は、当初の予定よりも早く完了させて、研究の能率化を図ろうとしているところである。なお、現在までの成果のうち、まとまりを見せたのは、東京芸術大学所蔵のエンブレム本全体にわたる書法デ-タを、全欧州で知られているこれまでのエンブレム本全体の中に位置づける作業であって、これにより、東京芸術大学所蔵エンブレム本・コレクションの内容、初版本との関係その他を含めて、全体の内容と位置づけが、つまり全容が明瞭になった。今後の収集・調査・研研にとっての大きな指針が出来上がったことになる。
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