1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02401005
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
関 正夫 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (60034328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 豊 広島大学, 大学教育研究センター, 助教授 (00116550)
金子 元久 広島大学, 大学教育研究センター, 助教授 (10185936)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
有本 章 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (00030437)
江渕 一公 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (60036845)
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Keywords | 大学評価 / 自己評価 / 高等教育 / 高等教育政策 |
Research Abstract |
わが国における高等教育は、量的拡大の過程を終わったかにみえるが、その質的側面においては不十分な点が多い。しかも社会の大学に対する見方には厳しいものがあり、大学が自ら活性化の努力をするのでなければ、社会的な支持を得ることも難しい。本研究はこのような観点から「大学・自己評価」を、国際比較の視点を中心として理論的・実証的に分析し、わが国の自己評価の発展に研究面から寄与することを目的とする。 平成2年度には、「国際比較」分科会、および「理念・方法」分科会を中心に、各国の大学評価に関する文献を調査・収集し、あわせてわが国における、これまでの大学評価に関する研究を分析して、大学評価に関する分析の基礎を形成することに主眼をおいた。そこでの作業にもとづいて、平成2年11月には「大学評価ー提案と批判」と題する研究会を、本研究構成員に全国の主要な高等教育研究者約120人をまじえて、2日間にわたって行った。 平成3年度には、前年度における予備的な理論研究に基づいて『大学評価の理論的検討』と題する中間報告を作製し、これを高等教育研究者に配布すると同時に、全国の大学・各学部に配布した。また、特定の大学を一つの事例として、そこにおける学部あるいは全学での自己評価項目表を実際に作製し、そのための資料の存在、評価上の問題点などを詳細に検討した。 また並行して、「実態調査」分科会を中心として大学自己評価に関して、全国の国公私立大学の全部、および単科大学以外の大学の全学部を対象として郵送による質問紙調査をおこなった。これに対しては、9割近い回答がよせられた。この調査の分析をもとにして、『大学自己評価の出発点ー1991全国調査の結果から』と題する中間報告書を作製した。
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Research Products
(1 results)