1993 Fiscal Year Annual Research Report
自動生産システム技術における制御の方法論と体系化に関する研究
Project/Area Number |
02402028
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
人見 勝人 京都大学, 工学部, 教授 (40016308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 允孝 京都大学, 工学部, 講師 (60026325)
熊本 博光 京都大学, 工学部, 助教授 (10109019)
松久 寛 京都大学, 工学部, 助教授 (00109034)
山品 元 京都大学, 工学部, 教授 (20026149)
佐藤 進 京都大学, 工学部, 教授 (90025875)
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Keywords | 自動生産システム / 制御 / CIM / 生産管理 / 振動 / 騒音 / 故障診断 / 信頼性 |
Research Abstract |
自動生産システムを最適に管理・運用するためには,単に生産用機械の制御だけでなく,生産の計画・管理機能も制御の概念を基にシステムとしてとらえ,トータルなコンピュータ制御システムを作成しなければならない.そのためには,設計機能,製造機能並びに管理機能といった3つの異なる機能をそれぞれコンピュータ支援で行い,それらを共用データベースで融合化したCIM(コンピュータ統括生産システム)を実現することが肝要である.このような考え方に基づき,自動生産システムのための生産管理制御システム,振動・騒音制御システム,並びに運用制御システムについて分析を行った.具体的な研究実績は以下の通りである. まず,生産管理制御システムについては,JIT生産方式に先行生産の概念を導入し,日々の受注状況に適応して適切な生産管理を実現する管理システムを明らかにした.また,設計と生産の同時最適化をめざすサイマルテイニアスエンジニアリングの概念を組み入れたロボットの設計法を構築した.次に,振動・騒音制御システムについては,アクティブコントロールやアダプティブコントロールを用いた制振並びに消音法を明らかにした.さらに,運用制御システムについては,生産システムの信頼性向上に欠かせない故障診断法として赤外線カメラを用いた微笑欠陥探知法について公表すると共に,製造コスト最小化基準のもとで特性変数が複数個存在する場合に対する新たなる品質設計法を明らかにした.
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[Publications] T.プレッシュベルガー: "JIT生産方式に先行生産の概念を導入したハイブリッド生産方式に関する研究" 日本経営工学会誌. 44. 158-163 (1993)
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[Publications] 吉村允孝: "多関節形ロボットの高性能化のための動作計画と構造設計の統合的最適化" 日本機械学会論文集(C編). 59. 327-334 (1993)
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[Publications] 松久寛: "可変減衰形能動共鳴器による消音" 日本機械学会論文集(C編). 59. 1824-1829 (1993)
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[Publications] 西原修: "受動形ジャイロ制振機構の最適設計" 日本機械学会論文集(C編). 59. 1053-1061 (1993)
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[Publications] 山品元: "複数の特性変数を考慮したもとで製造コスト最小化を目的とする品質設計法" 精密工学会誌. 59. 1459-1464 (1993)
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[Publications] Hajime Yamashina: "Detection of Small Cracks in the Chain of a Trolley Conveyor with an Infrared Camera" Journal of Intelligent Manufacturing. 4. 259-267 (1993)