1991 Fiscal Year Annual Research Report
線条体におけるドパミン神経伝達系の調節機構に関する生化学的研究
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02404037
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
鬼頭 昭三 放送大学, 教養学部, 教授 (00010140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 理絵 東京女子医科大学, 助手 (80209965)
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Keywords | ドパミン / コレシストキニン / 線条体 / in vivo dialysis / ニュ-ロテンシン / ニュ-ロペプタイドY / カルシウムイオン / 原癌遺伝子 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、ドパミン系情報伝達系について生化学的及び、薬理学的検討を行った。この目的のため、コレシストキニン誘導体であるceruleinをラットに腹腔内注射した場合に、脳の線条体からのドパミン放出が、どのような影響を受けるかをin vivo dialysis実験により検討した。その結果、コレシスキニシがドパミンの放出に対して促進的に働くことを認めた。このようなコレシストキニンの作用は、特異的なものではなく、ニュ-ロテンシンやニュ-ロペプタイドYによっても同様な現象がみられた。それらのペプタイドを培養神経細胞に加え、furaー2 flueremetryにより細胞内カルシウムイオン濃度を測定した。これらのペプタイドに共通していることは、いずれもラット線条体の培養神経細胞に対して、その細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させるという事であった。 神経伝達物質が長期効果を発揮するためには、遺伝子を介した作用が必要であると考えられる。我々は、pentylenetetrazole(PTZ)投与によって誘発された原癌遺伝子の活性化がコレシストキニンによって抑えられることを確認した。さらに、この実験系に対して、ドパミンを加えた。その結果コレシストキニンによるpentylenetetrazol(PTZ)誘発原癌遺伝子活性化の抑制に対してドパミンが括抗的に働くことを見いだした。このことは、神経伝達物質の遺伝子を介した作用についてドパミンとコレシストキニンは、複雑なクロスト-クをもっている事を示すものである。脳では、コレシストキニンは、細胞内カルシウイオンを上げることは、我々の研究によって明かにされているので、このカルシウムイオンとドパミン受容体興奮後のcyclic AMPとの間のsignal transductionの上での連携を更に、明らかにするための実験を行っている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Miyoshi,R.,Kito,S.,Nomoto,T.,Doudou,N.: "Influence of age on NーmethylーDーaspartate antagonist binding site in the rat brain studied by in vitro autoradiography" SYNAPSE. 8/3. 212-217 (1991)
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[Publications] Miyoshi,R.,Kito,S.,Doudou,N.,Nomoto,T.: "Effect of age on αーaminoー3ーhydroxyー5 methylisoxazoleー4ーpropionic acid(AMPA)binding sites in the rat brain studied by in vitro autoradiography" Neurochem.Res.,. 16. 848-854 (1991)
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[Publications] Miyoahi,R.,Kito,S.,Tanaka,A.: "Effect of neurotensin on dopamine and muscarinic acetylcholine receptors in the rat striatum" Basal Ganglia III、27. 39. 371-378 (1992)
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[Publications] Yoneda,Y.,Ogita,K.,Emoto,R.,Suzuki,T.,Kito,S.: "Identification and characterization of specific binding site of [ ^3H] spermidine in synaptic membranes of rat brain" Brain Research. 563. 17-27 (1991)
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[Publications] Miyoshi,B.,Kito,S.,Nomoto,T.,: "Cholecystokinin increases intracellular Ca^<2+> concentration in cultured striatal neurons" Neuropeptides. 18. 115-119 (1991)
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[Publications] Miyoshi,B.,Kito,S.,Nomoto,T.,Weiser,M.,Joh,T: "Effect of caerulein on expression of the immediate early genes cーfos and zif/268 in the rat brain" Neuroscience Letter.
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[Publications] Kito,S.,Miyoshi,B.,Nomoto,T.: "NMDA Receptor Related Agents" NPP Books, 414 (1991)
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[Publications] Kito,S.,Miyoshi,R.: "Neurotransmitter :Neuroreceptor Mechanism in Brain" Plenum Press, 495 (1991)