1990 Fiscal Year Annual Research Report
新しい情報伝達物質RSNOの構造決定と生理的意義の解明
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02404043
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河合 忠一 京都大学, 医学部, 教授 (70025659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由井 芳樹 京都大学, 医学部, 助手 (20158330)
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Keywords | RSNO / EDRF / 血管 / 内皮細胞 / 白血球 |
Research Abstract |
RSNO(又はRNO)がEDRF(内膜由来弛緩因子)の本体であることがこの1年の間に確実視されてきたが未だ確定していない。これは合成酵素が完全に精製されていないことに由来するので本年度はまずこの酵素を完全に精製することを目標とした。RSNO(RNO)合成酵素を均一な蛋白質標品に精製し酵素的性格を明らかにすることとLーArginineからRSNOを大量につくりRSNOの構造を決定しようとした。 Rat腹腔にオイスタ-グリコ-ゲンを注入し18時間後に腹腔から採取し超音波処理後超遠心上清(10万G)を集めた。adenosine2'ー5'diphosphate agarose gelによるaffinity chromatography後陰イオン交換樹脂Bio Gel A(DEAE)によって精製した。分子量はSuperose 12HR10/30で150,000SDSーPAGEでも150,000であったからmonomerと考えられた。 活性の半減期は非常に短かくPH74.4℃で3時間であった。酵素活性にはNADPH,DTT,(6R)ーBH4が必要であった。又この酵素は小脳,内皮細胞の酵素と異なりCalmodulinーindependentであった。又stoichiometryは1モルのLーAngimineが消費され1モルのLーCitrullineと1モルのNOが産生されることが判明した。又PIは5.4であった。さらに部分アミノ酸配列の決定から既知のpeptideとはhomologyが存在しないことが明らかになった。 現在cDNAをつくり本酵素のcloningを行っている。又LーArgimineから大量に純粋のRNOをつくることができるようになったのでRの構造を決定中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kadota K.: "A new relaxing factor in the supernatant of incubated rat peritoneal neutrophils" American Journal of Physiology. (1991)
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[Publications] Yui Y.: "Calmodulinーindependent nitric oxide synthase from rat polymorphonuclear neutrophils" Journal of Biological Chemistry. (1991)
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[Publications] Murohara Y.: "Superoxide dismutase reduces reperfusion arrhythmias but,has no beneficial effects on chronic lift ventri cular function in AMI" American Journal of Cardiology. (1991)