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1990 Fiscal Year Annual Research Report

異種心臓移植の臨床応用のための実験的検討

Research Project

Project/Area Number 02404056
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中埜 粛  大阪大学, 医学部, 講師 (70028653)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福嶌 教偉  大阪大学, 医学部附属病院, 医員
金香 充範  大阪大学, 医学部, 助手 (70169580)
中田 精三  大阪大学, 医学部, 助手 (50116068)
白倉 良太  大阪大学, 医学部, 助教授 (00116047)
松田 暉  大阪大学, 医学部, 教授 (00028614)
Keywords異種心移植 / Bridge use / discordant系 / 補体抑制剤 / 超急性拒絶反応 / nafamstat mesilate(FUTー175) / モルモット・ラット / 豚、雑種成犬
Research Abstract

ドナ-不足の折からレシピエントの心不全の憎悪の時の救命手段として、完全型人工心臓と同様、bridge用に異種移植を考え、ドナ-が獲得しやすいdiscordant異種移植の免疫抑制を検討した。これまで我々は、モルモット→ラット異種移植の系を用いて、discordant異種移植における超急性拒絶反応にはホストの補体系、特にalternative pathwayが関与し、C1を枯渇させるコブラ毒や、蛋白分解酵素阻害剤であるnafamostat mesilate(FUTー175)を用いると、この系の移植心の生存期間を延長することを明らかにしてきた。本年度は、次の2つの実験を行った。
1。モルモット→ラット異種心移植におけるFUTー175及び補体抑制剤K76COOH(K76)の腹腔内投与(ip)の効果の検討
(対象と方法)モルモット→ラットの系で、腹腔内異種移植を行った。その生着期間を観察し、ホストの補体価(CH50、ACH50)及びB、D因子を移植後15分に測定した。I群は対象群として無処置移植群、II、III群はFUTー175を各々20、40mg/kg ip前投与した群、IV群はFUTー175 20mg/kgとK76 100mg/kg ip前投与した群とした。
(結果)I群の生着期間(17±8分)に比し、他の3群の移植心の生着期間は有意に延長した(II群34±14分、III群47±15分、IV群104±60分)。III、IV群でCH50、ACH50、及びB因子が、I群に比して減少していた。
(結語)FUTー175及びK76の腹腔内投与は、alternative pathwayを抑制し、生着期間を延長したものと考えられた
2。豚→雑種成犬異種心移植におけるFUTー175の静脈内投与(iv)の効果の検討
(対象と方法)約25kgの豚の心臓を雑種成犬の左頚部に移植した。I群は対照群として無処置移植群、II群は移植直後から豚心の鎖骨下動脈からFUTー175 4〜50mg/hr持続投与した群とし、移植心の生着期間を観察した。
(結果)移植心は、I群、II群ともに全例20分以内に心停止した。
(結語)自然抗体を持つとさている豚→雑種成犬の系では、蛋白分解酵素阻害剤であるFUTー175は無効であった。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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