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1991 Fiscal Year Annual Research Report

異種心臓移植の臨床応用のための実験的研究ーdiscordant woclalにおけるbridge useの可能性についてー

Research Project

Project/Area Number 02404056
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中埜 粛  大阪大学, 医学部, 講師 (70028653)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金香 充範  大阪大学, 医学部, 助手 (70169580)
白倉 良太  大阪大学, 医学部, 助教授 (00116047)
松田 暉  大阪大学, 医学部, 教授 (00028614)
Keywords異種移植 / 補体 / 補体制御因子 / DAF / MACIF / 異種抗体 / 抗補体レセプタ-抗体
Research Abstract

平成3年度は主として以下の2点において成果をおさめた。
1)我々はこれまでDiscordant xenograftのhyperacute rejectionには補体の活性化が重要な役割を果たしているとを明らかにしてきた。本年は補体制御因子の種特異性から、異種補体の作用を抑制出来ないことが、この補体の活性化の重要な鍵を握っていること考え、レシピエントの細胞性補体制御因子をドナ-の細胞上に発現させることで、レシピエントの補体の動きを抑制することを試みた。【方法】PーI anchor型ヒト補体制御因子(DAFおよびMACIF)をヒト赤血球より抽出し、モルモット、羊、および豚の赤血球膜上に取り込ませることでヒト補体のpathwayをこれら異種細胞がどの程度抑制できるかを検討した。 【結果】1.モルモット細胞上で、DAFはclassical pathway(CP)を16.1±10.8%,alternative pathway(AP)を50.0±16.5%抑制した。MACIFはCPを53.0±16.8%,APを88.1±9.8%抑制した。2.羊細胞上でDAFはCPを71.3±13.4%,APを49.2±18.1%,MACIFはCPを9.9±12.7%,APを2.9±3.7%抑制した。
2)一方、hyperacute rejectionを抑制しえた場合には、異種抗体の産生が次の問題となると考えられる。そこで抗体産生抑制作用を持つ抗補体レセプタ-抗体を用い異種抗体産生抑制作用を検討した。 【方法】ラットからマウスへの皮膚移植モデルを用いた。移植前日に抗補体レセプタ-抗体を腹腔内投与し、移植前および移植後経日的にマウス血清を採取し、抗マウス抗体価を測定した。 【結果】抗補体レセプタ-抗体非投与群では移植後5日目より抗体価の上昇がみられたのに対し、投与群では抗体価の上昇がみられなかった。今後、心移植モデルにて同様の検討を行い、グラフト生着延長がみられるか否かを検討する方針である。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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