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1993 Fiscal Year Annual Research Report

歯科患者および歯科医療従事者における金属感作の機序について

Research Project

Project/Area Number 02404075
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

井上 昌幸  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (10013872)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田端 恒雄  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (20013849)
Keywords金属アレルギー / 疫学調査 / 口腔内金属 / 微量試料分析法 / 蛍光X線分析
Research Abstract

昨今,生活環境中に多種多様な形で存在する金属をアレルゲンとする,皮膚粘膜疾患が急増しており,マスコミ等で取り上げられることが多くなった。金属を多用する歯科領域における研究者,医療従事者としては,これに関する詳細な知識と正しい見解を持つべきと考える。しかし,口腔内の歯科用金属による感作については,その発生率も機序も未だ不明確な点が多い。本研究は,口腔内に金属修復物を有する歯科患者および歯科医師,歯科技工士,歯科衛生士など歯科医療従事者の金属への感作率と口腔内金属との関連性を,補綴治療の既往がなく,金属に接する機会の少ない者と比較し,金属感作の機序の解明を目的として開始した。
本年度は,学生など主として20歳代のボランティアを対象とし,その出生地,最近5年間の居住地,アレルギー性疾患の有無とその症状などの問診,および口腔内診査をしたのちパッチテストを施行した多数例の中で,陽性反応を示した者の口腔内から微量試料を採取し,XRFSおよび教室既存のEPMAにより組成分析した。また,平成4年度に引き続き,皮膚科において金属アレルギーと診断された患者の口腔内から採取した微量試料を分析した。
歯科医療従事者の感作率に関しては,全被験者を24歳以上と24歳以下に分け,その感作率を全被験者と比較した結果,Hgへの感作率は24歳以下でやや高率であった。また,24歳以上を全被験者と比較したところ,他の試薬では年令と共に感作が増加していたにも拘らずHgでは逆に減少しており,若年期における感作が示唆された。歯科技工士は歯科用金属に接する機会が多く,感作率も高いのではないかと推測されたが,本調査では被験者数が少なく関連の有無を確定できなかった。

  • Research Products

    (7 results)

All Other

All Publications (7 results)

  • [Publications] 松村光明: "歯冠修復用金属の評価法に関する研究 第1報 浸漬試験における金属の変化の観察" 日本補綴歯科学会雑誌. 30(5). 1198-1209 (1986)

  • [Publications] 松村光明: "歯冠修復用金属の評価法に関する研究 第2報 ラット皮下埋入試験と浸漬試験の関連性について" 日本補綴歯科学会雑誌. 30(6). 1374-1383 (1986)

  • [Publications] 埴英郎,松村光明,井上昌幸: "歯冠修復用金属の口腔内における表面変化の観察 -第1報 X線マイクロアナライザによる分析の制度とその応用-" 口腔病学会雑誌. 56(4). 465-472 (1986)

  • [Publications] 井上昌幸,埴英郎,南孝: "歯科用金属の口腔内における腐食性変化と基礎的試験法について" DE. 95. 35-40 (1990)

  • [Publications] 浜野英也: "歯科用金属の生体に与える影響に関する基礎的研究 -ニッケルの溶出ならびに培養細胞における毒性と経時的動態-" 口腔病学会雑誌. 59. 456-478 (1992)

  • [Publications] 井上昌幸: "金属アレルギーの現状と歯科領域における対応" 日本補綴歯科学会雑誌. 36. (1992)

  • [Publications] 井上昌幸,中山秀夫 編: "歯科と金属アレルギー" デンタルダイヤモンド, 197 (1993)

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Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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