1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02451018
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
相馬 一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00063488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 孝敏 早稲田大学, 人間総合研究センター, 客員研究員
佐古 順彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
山本 多喜司 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (30033541)
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Keywords | 比較文化的研究 / 環境評価 / 全体論的発達的システム / アメニティ / 快適性 |
Research Abstract |
環境アメニティ評価のための各国語版の調査用紙が作成された。この調査用紙は環境の3側面(物理的環境、対人的環境、社会文化的環境)で必要、快適、ぜいたくだと考えるものを最大10項目まで記入するというものであった。日本、タイ、韓国、台湾、アメリカ、イタリア、ソビエト(エストニア)において大学生50名から100名に対して調査が実施された。 各国で実施された調査の資料整理をするために、それぞれの国の回答を日本語と英語に翻訳し、デ-タベ-スを作成するという基礎的な作業が進行中である。 研究の初期に調査が実施された日本とアメリカの結果から、広い範囲で環境の全体的枠組みや重要な概念、物や事柄が取り上げられる「必要性」というものは、日常生活の中で直接的に体験されるものであるが、一方、生活の便利さ、楽しさ、快適さが増大することを重視し、個々人の満足を充たすようなものが多く取り上げられる「快適性」「ぜいたくさ」というものは、個人的な要因によりかなり左右され、「必要性」よりも多少間接的に評価されるということが考えられた。 大学生の調査だけでなく、高齢者や中年層の調査も一部実施しており、今後はより広い年齢範囲で比較検討することが必要と考えられる。
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