1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02451026
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
小田 憲三 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00078867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山縣 文治 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (10159204)
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Keywords | 対人サ-ビス / 保健サ-ビス / 医療サ-ビス / 福祉サ-ビス / 住民組織 / 地域福祉力 / 住民参加 / 体験学習 |
Research Abstract |
対人サ-ビスとして提供される保健サ-ビス,医療サ-ビス,福祉サ-ビスを,コミュニニィのなかで統合して住民に供給できるよう,行政の関係部門間の連携やネットワ-ク化をはかり,住民がそれらのサ-ビスを一元的に利用できるように促進していくことが求められる。一方,ノ-マライゼ-ションの地域的,具体的実施については,当然のことながら住民参加が必須の条件である。しかし,住民参加となると,その研究方法も最近までのほとんどは事例研究的なものであり,住民組織についての地域を基盤とした保健医療福祉からのアプロ-チが非常に必要となっている。 もちろん,住民組織そのものについての定量的研究としては,かなりの先行業績はあるものの,地域に根ざした保健医療福祉の視点に基づく青年の関与形態や参加意識に関する研究は乏しいという状態である。そこで,本研究は地域福祉力の大きな役割が期待される青年に対象集団を絞って,調査を実施したものである。結果として顕著な点は,全体として男女ともに住民組織への関心度は約30パ-セントと低いけれども,男よりも女の方に関心度が高くみられること,若干でも年齢層の高い青年の方に関心度が高くみられることが明らかとなった。また,住民組織への参加具合や参加程度についても,女の方にやや高いこと,及び年齢層の高い青年に同様の傾向のみられることが明らかとなった。 また,本研究を通じて,家庭で世話をしなければならない者の存在,ボランティア活動などが,地域の住民組織に対する行動形態にも反映されていることが判明した。青少年に対するさまざまな体験学習による保健医療福祉についての取り組みの必要性が強く示唆されていた。
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Research Products
(1 results)