1990 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育のための外来語学習支援CALLシステムの開発・研究
Project/Area Number |
02451037
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
カッケンブッシュ 寛子 名古屋大学, 総合言語センター, 教授 (10204439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深田 淳 名古屋大学, 総合言語センター, 助教授 (30199161)
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Keywords | 外来語 / データベース / 日本語化規則 / 日本語教育 |
Research Abstract |
研究計画にあるカッケンブッシュ担当の分担(1)言語学的研究では,予定どおり次の研究項目をほぼ完了した。a)先行研究等の資料収集、b)従来の研究結果の整理、c)音韻分析と規則の抽出、d)表記・造語法の規則の確立、e)発音と表記における“ゆれ"を扱うための社会言語学的変容のルール化. カッケンブッシュ担当の分担(2)基本外来語選定・分類では、代表的な初級日本語教科書,20数本のテレビドラマ中に出現する外来語の調査に加えて,語彙使用頻度表などを参考にしながら、基本外来語の選定基準を決定しつつある。そして,外来語の分類に向けて,作業中である。 深田担当の分担(3)機械可読化に関しては、1)データ入力用のプログラム「外来語入力システム」を作成し,2)分類された外来語を,付随する情報(原語における表記、発音,外来語としての表記,発音,品詞,どの教科書のどのページに出現したか,どんな複合語を構成できるか,といった情報)と併せてパーソナルワークステーション上でデータベース化している最中であり,現在のところ約一千件のレコードの入力が完了している.入力作業は,もっぱら2名の研究補助員の協力を得て行なっている. 今年度の研究活動の一部として,外国人による日本語化規則の習得状況を実験により調べた.その成果は,論文「外来語にみられる日本語化規則の習得ー英語話者の調査に基づいてー」にまとめ,学会誌の『日本語教育』に現在投稿中である。
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