1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育のための外来語学習支援CALLシステムの開発・研究
Project/Area Number |
02451037
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
カッケンブッシュ 寛子 名古屋大学, 言語文化部, 教授 (10204439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深田 淳 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (30199161)
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Keywords | 日本語教育 / CALL教材 / 外来語 / 日本語化 / 言語習得 / データベース |
Research Abstract |
申請時の計画では、今年度はCALL教材の効果測定を行なう筈であったが、結局、教材の作成と日本語化規則の検討・改訂を中心に作業を進めることになった。その理由としては、平成2年度の分担(2)「基本的外来語の選定基準の設定と実際の選定および使用規則による分類」の作業の遅れが挙げられる。 まず、CALL教材開発に関しては、文字当てゲームに基づくもの1種類および英単語を外来語に変換する練習3種類、合計4種類のプログラムを作成した。各プログラムには、オーサリング機能を設け、学習者のニーズに合わせて教授項目を変更できるように設計した。英単語を外来語に変換する練習の一つでは、従来CAI研究において問題になってきた学習者による日本語入力の問題に対して、かな入力パレットを開発することで一つの解決法を示した。 日本語化規則の改訂作業に関しては、まず、平成2年度に作成した外来語のデータベースに、各収録語に適用されている日本語化規則を入力した。この入力過程および適用データの出力リストの検討の過程において、従来の日本語化規則の不備が発見されたので、規則の改訂を行なった。 さらに、この外来語データベースに機械的処理を施し、各規則についてその適用度を算出した。この作業によって、日本語化規則に則った外来語とそうでない外来語を区別することが可能になった。この資料は、日本語教育の現場において外来語導入の順序を決定するのに役立つであろうと思われる。
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