1991 Fiscal Year Annual Research Report
外国人労働者子弟の教育に関する基礎的研究ー先進工業国における事例を中心としてー
Project/Area Number |
02451040
|
Research Institution | National Institute for Educational Research (NIER) |
Principal Investigator |
渡辺 良 国立教育研究所, 国際研究協力部, 室長 (30141980)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 久 国立教育研究所, 企画調整部, 主任研究官 (30214589)
井上 星児 国立教育研究所, 企画調整部, 企画調整官 (70223253)
結城 忠 国立教育研究所, 教育政策研究部, 室長 (20033574)
|
Keywords | 外国人労働者 / 移民政策 / 同比 / 第2言語 / 多文化教育 / 文化的独自性 |
Research Abstract |
ドイツ、フランス、アメリカおよびオ-ストラリアの移民および外国人労働者受け入れ、並びにその子弟の教育に関する歴史的経緯、現状、問題点および今後の課題を分析・検討するための資料収集を中心に研究を進めた。市販の関係図書の購入のほか、各国の政府機関等および欧州評議会(Council of Europe)等の国際機関の刊行物や資料の収集にも努めた。さらに、特にアメリカに関しては、関係研究論文に関するデ-タベ-スの検索も行った。 各国の外国人労働者や移民受け入れの歴史的経緯、現状、さらには外国人労働者・移民およびその子弟の教育に関する基礎的情報を入手し、収集資料の整理・分析を行った。移住労働者の量的拡大等およびその変還、特定民族にみられる連鎖移住のパタ-ン、移民政策、外国人移住労働者の社会への同化の過程とその促進策、およびその教育問題に関する情報が得られた。特に、ヨ-ロッパの国々においては、政治的難民の増大と欧州共同市場の形成という大きな流れを受け、全ヨ-ロッパ的規模で外国人労働者の再編成が進みつつある。その結果、外国人労働者子弟の教育問題についても単純な受け入れ国の文化への同化原理に基づくことが出来なくなってきていることが明かとなってきている。 なお、研究成果報告書として、和文111ペ-ジの報告書としてまとめ刊行した。
|