1991 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・アフリカ諸言語の電子辞典の編成とその利用技術についての研究
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02451064
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岡田 英弘 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 文部教官教授 (00014457)
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Keywords | 電子辞典 / アジア・アフリカの言語 / アジア・アフリカの特殊文字 / モンゴル文字 / アラビア文字 |
Research Abstract |
当研究の最終年である平成三年度には、電子辞典の根幹部である、検索・表示システムの完成とデバッグに力を注ぎました。同時に前年度にひき続き、デ-タの入力とその校正作業も行いました。さらに、校正が完了したデ-タについては、電子辞典への組み込みを順次行いました。 この、デ-タ入力→デ-タ校正→システムへの組み込み、、という課程は、定型化されたので、以後新しい辞書が必要な際には、ユ-ザ-がマニュアルを参照しながら、容易に行うことができます。 検索・表示システムは、用途に応じて二種のうちからひとつを選択することになります。第一は、ラテン文字系言語の検索表示用です。特殊な記号や付加文字などは使用できませんが、そのスピ-ドが速いのでとても利用し易い電子辞典です。第二は、文字フォントをあらかじめ作製しておくことにより、付加記号のみならず、あらゆる文字の辞書の、検索表示ができます。スピ-ドはラテン文字系システムより遅くなりますが、特殊アルファベットを、そのまま形で使用できるので、これまた多大な利用価値があります。 完成した電子辞典システムについては、広く全国の研究者の利用の便宜のために、マニュアルを印刷して、内外の研究機関、大学などに配布しました。個別言語の電子辞典デ-タファイルは、版権の問題のないものについては、学術情報センタ-にコピ-を移譲し、一般の利用に供したいと考えています。 なお、電子辞典システム関係の作業は、アジア・アフリカ言語文化研究所の松下周二所員が主として行いましたが、同所員は海外学術調査のために三ヶ月以上出張したため、研究分担者リストに掲載されていません。
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