1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02451073
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鵜野 公郎 慶応義塾大学, 総合政策学部, 教授 (20095582)
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Keywords | 技術 / 投資 / 貿易 / ハイテク / 技術革新 / 研究開発 / 特許 / 日本経済 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは,国際経済関係における新しい潮流を分析するため、(a)技術、(b)資本形成、および(c)国際貿易、の3側面からアプロ-チする。今日の世界経済は非常に根本的な構造変化を経験しつつある。このような状況はエレクトロニクス・テクノロジ-の広範な普及に起因する技術変化によって引き起こされていると見ることができる。新技術の普及は国内・国外における資本形成によってのみ実現されるものである。 本研究プロジェクトは日本が経験しつつある技術進歩を中心的な課題とする。具体的には、研究開発、資本形成、国際貿易ならびに国際投資を含んでいる。必要に応じて、アメリカならびに他の主要諸国との比較を行う。 研究成果は次の10項目に要約できる。 (1)国際関係における新しい局面:国際化、貯蓄・投資バランス、空洞化 (2)アメリカ、アジアNICS,日本の3極構造:日本の構造調整の進展 (3)日ソ経済関係 (4)研究開発投資と特許取得:産業連関を通じたベネフィットの流れ (5)コンピュ-タ・コミュニケ-ション・コントロ-ル・テクノロジ-の普及 (6)設備投資と金融:日米の投資動向、資金循環表、資本形成と新技術 (7)資本の平均年齢(ビンテ-ジ)と成長要因分析 (8)国際貿易の新傾向:貿易障壁、投資障壁、ハイテクと輸出 (9)国際収支:商品貿易、サ-ビス貿易、技術貿易、資本収支、為替レ-ト (10)多部門産業モデルCOMPASSへの技術要因の組み込み
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