1991 Fiscal Year Annual Research Report
数理技術の最適学習システムの構築のための基礎的研究
Project/Area Number |
02451098
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
島貫 陸 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30004328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 真吾 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (20202400)
新藤 茂 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (90134767)
横山 節雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20090532)
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Keywords | 数理技術 / 学習システム / 文書数式処理 / 自動編集システム |
Research Abstract |
数理技術上の一つの問題に対して必要十分な数学的記述をコンピュ-タによって編集するシステムの構築を行った。ハ-ドディスク上に構造された数理技術の体系から,そのテ-マの基礎に位置する事項を効率的に構成するものである。今回の基礎的研究においては,初等的なテ-マについて,小規模なシステムの試作を行なった。 解説が文書の編集のみで作成できるような基本的な問題に対しては,印刷によって結果を出力するのが適当である。微分および積分について,具体的な作業を行った。印刷された数式が抵抗感なしに受け入れられる必要があり,数式の表示に優れたソフトウェアが要求される。そのために,ここでは,Expressionistを使用し,ハ-ドウェアはそのために最も適当と考えられるマッキントッシュを用いた。解説は,数行から十数行程度のまとまった単位から構成され,その単位の理解のために必要とされる基礎的な事項のラベルを付けている。直接または間接的に引用されるすベての項目を順序を考慮して並べれば,まとまった解説ができあがる。この手続きは,項目のラベルの系列を作ることと,文書からその部分をコピ-して一つにまとめることの二つの作業からなっている。 問題に多くの変化を含む場合,たとえば微分方程式を解く場合には,微分方程式の形から積分されるべき式を知ることは編集作業の域を越えることになり,印刷形式による方法では行ないえない。このような場合には,会話形式にするのがよいと考えられる。本研究ではHyper Cardをその言語であるHyper Talkとともに使用した。 とり上げるベき基本的な問題としては,科学技術諸分野において実際に用いられている事項を扱う必要がある。まず物理学の基礎的な領域について検討を行なった。 以上の研究により,本システムの実用化の可能性が確かめられた。
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