1990 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成系大学におけるメディア教育のためのカリキュラム開発ー教員免許法の改正に伴う「教育方法及び技術」の実践のためにー
Project/Area Number |
02451101
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
近藤 勲 岡山大学, 教育学部, 教授 (50033361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁井 一郎 岡山大学, 教育学部, 助教授 (00164517)
佐橋 謙 岡山大学, 教育学部, 教授 (80032754)
伊澤 秀而 岡山大学, 教育学部, 教授 (50014692)
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Keywords | カリキュラム開発 / 情報教育 / 教員養成 / メディア教育 / 教員免許法 / 教育方法・技術 |
Research Abstract |
初年度の本年度は,従来の研究で蓄積した成果の再検討と本題に関る基礎的な研究推進のため,次の5項目を設定した。 (1)映像情報と言語情報との認識差と両者の特性についての比較研究 (2)演算課題に対する人間の思考過程と誤りに関する基礎的研究 (3)パソコンのプログラミング並びにキ-操作上の誤りに関する基礎的研究と教授内容に関する研究 (4)従来実施してきた成果を基に,ビデオ教材の製作に必要な知識・技能の精選と教授内容に関する研究 (5)パソコンの学校教育への導入に際し,学校の組織上,また,学習の道具や環境整備の視点から,不可欠な要素を統計的に洗い出し,従来実施してきた成果をレビュ-する。 (1)については,授業の進行を映像情報と言語情報を併用した「キ-場面」の提示によって、どの程度正確に予測できるかを約50名の学生を対象に調査し分析した。(2)については,演算課題でなく,小学生並びに大学生を対象にして,漢字の「読み」と「書き」の能力を測定することによって,人間の情報処理の特性を推定し特筆すべき成果を得た。(3)については,1年間を通じて実施した定期の授業「教育情報処理実習」の受講生約40名を対象に,提示課題のうち,困難であった課題名とその理由,容易であった課題とその理由,文法や分り難かったコマンドなどを自由記述で3件づつ列挙させ,それらを集計し分析中である。(4)については,半年間実施した定期の授業「教育工学」の受講生約50名を対象に視聴覚教材の製作実習を行い,教授内容を整理した。(5)については,日本教育工学会主催の「夏期研修講座」を本学で実施し,全国から研究者,学校教師など30余名が参集して、2日間にわたり情報教育推進のためのカリキュラムについて討論し集約した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 近藤 勲: "ロ-ルプレイング方式の模擬授業の試みとその諸問題 ー実施に伴う課題と長所ー" 日本科学教育学会研究報告集. VOL.4 NO.6. 43-48 (1990)
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[Publications] 近藤 勲: "授業の進行予測能力を啓発・向上させる一方法 ーキ-場面の「読み」能力に基づいてー" 日本科学教育学会研究報告集. VOL.5 NO.1. 29-32 (1990)
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[Publications] 近藤 勲,国本 順子: "漢字の属性と「読み」,「書き」の正確さに関する一検討 ー画数,物理的複雑性,濃度を漢字の属性と見做してー" 日本科学教育学会 年会論文集14. 14号. 111-114 (1990)
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[Publications] 近藤 勲,茨木 三幸: "教育学部に新設された「情報教育コ-ス」の意義と特徴 ー岡山大学における事例にもとづく考察ー" 日本教育工学会 第6回大会論文集. JET1990. 199-200 (1990)
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[Publications] 近藤 勲: "教師教育における情報教育 ー教育の方法・技術の立場からー" 平成2年度 教員養成大学・学部等教官研究集会論文集. 平成2年度. 24-25 (1991)
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[Publications] 近藤 勲,山本 秀樹: "ワ-プロの使用様態と漢字の「読み」、「書き」能力との相関 ーワ-プロが大学生の書字,読字能力に及ぼす影響を推定するための予備調査ー" 日本教育工学会 研究会報告集. JET91ー2. 60-67 (1991)
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[Publications] 坂元 昂編著(第6章執筆者 近藤 勲): "教職課程講座・第4巻 教育の方法と技術ー授業の効果を高める技術ー(第6章 教育コミュニケ-ション・メディア)" ぎょうせい, 260 (1990)