1992 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成系大学におけるメディア教育のためのカリキュラム開発ーー教員免許法の改正に伴う「教育方法及び技術」の実践のためにーー
Project/Area Number |
02451101
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
近藤 勲 岡山大学, 教育学部, 教授 (50033361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁井 一郎 岡山大学, 教育学部, 助教授 (00164517)
佐橋 謙 岡山大学, 教育学部, 教授 (80032754)
伊澤 秀而 岡山大学, 教育学部, 教授 (50014692)
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Keywords | カリキュラム開発 / 情報教育 / 教員養成 / メディア教育 / 教員免許法 / 教育方法・技術 |
Research Abstract |
最終年度の本年度は、過去2年間の研究成果をもとに表題のカリキュラムの試行とその反省をもとに内容の補強を行なった。試行に当たっては、以下の2つの内容に分けた。 (1)映像・音声情報の分析・統合・作成能力の育成に関わる内容。 (2)情報教育の領域におけるコンピュータの活用に対する教育理念の確立と利用技術の習得に関わる内容。 先ず、(1)については、定期の授業である「メディア開発実習」、「視聴覚教材論」、「教授学習システム論」の中で、利用・教育理念や認知心理学面などの理論的な解説とともに具体的な制作実習、例えば、8ミリビデオ、OHP教材の作成と、それを用いた演示とその評価を行なった。 次に(2)については、定期の授業である「教育情報処理実習」、「教育情報実地指導」、「教育工学システム特論」、「教育工学システム特論演習」のほか、他大学での集中講議「CAI教材開発論」の中で、本カリキュラムのうち、コンピュータの活用にかかる内容を授業の題目に合せて実施した。例えば、プログラミング実習で作成したデータファイルや成績一覧表の機能と市販のデータベース用及び表計算用ソフトの機能を比較し、両者の特徴を評価視点を変えて評価するなどの試みも行なった。その上、フレーム型CAI教材の開発も試みたが、定期の授業の中でも10数人程度の人数であれば、パソコン1〜数台と1台のイメージスキャナの最小設備でも十分対応できることがわかった。 本研究に関連した内容及び成果を本学教育学部総合教育課程情報教育コースの学生の卒業研究にも採用し、研究内容の補強を側面から促進した。さらに研究成果を中間報告として、日本科学教育学会年会及び日本教育工学会年次大会で、それぞれ発表した。この他、岡山県教員新採用研修会、京都市教育委員会情報教育研修会、兵庫県教育委員会技術科教員研修会などに講師として招聘されたので、本研究の成果の一部を紹介し啓蒙に供した。 以上の成果を冊子にまとめて、3月末に印刷し関係諸機関に配布する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 近藤 勲: "メディア教育のためのカリキュラム開発の一考察 ー新教員免許法の「教育方法及び技術」の実施をめざしてー" 日本科学教育学会年会論文集. 16. 232-233 (1992)
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[Publications] 篠原 文陽児,西之園 晴夫,近藤 勲 他: "アジア・太平洋地域における教育工学の現状と課題(4) ーー教育工学関係教員及び職員の研修のあり方ーー" 日本科学教育学会年会論文集. 16. 234-235 (1992)
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[Publications] 近藤 勲 下村 勉: "マレイシアにおけるCAI教材の開発の一考察" 日本教育工学会第8回大会講演. JET 1992. 366-367 (1992)
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[Publications] 坂元 昂 監修 清水 康敬 編集: "コンピュータ時代の教育工学 第2巻 教育情報メディアの活用 第5章 コンピュータ教材 *(執筆:近藤)" 第一法規, *32 (1993)
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[Publications] 国立大学教育工学センター協議会教育技術研究会: "教育実習ハンドブック 第11章 教授メディアの活用 第2節 授業におけるメディアの活用 *(執筆:近藤)" ぎょうせい, *18 (1992)