1991 Fiscal Year Annual Research Report
高感度サブミリ波分光による含シリコン星間分子の研究
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02452013
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Research Institution | Okazaki National Institutes |
Principal Investigator |
齋藤 修二 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所分子構造研究系, 教授 (30106158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 智 名古屋大学, 理学部, 助手 (80182624)
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Keywords | マイクロ波分光 / サブミリ波分光 / 倍周波器 / 短寿命分子 / フリ-ラジカル / 星間分子 / 含シリコン分子 |
Research Abstract |
1、400ー500GHzサブミリ波分光法の開発 昨年度主備品として購入した4倍周波器を用いて、400ー500GHz帯での分光法を確立した。4倍波の他に5倍波の出力を用いての分光可能性について試験をおこなった結果、4倍周波器として指定された周波数帯の端付近に対応する5倍波の出力が比較的大きいことを見出した。すなわち、5倍波としては、565ー585,615ー635GHz帯では、分子の遷移強度がある程度あれば、分光が可能であることが判明した。この結果は、今後、適当な出力源を欠いているサブミリ波帯分光の一つの方向として考えられる。 2、星間分子に関連する短寿命分子のミリ波サブミリ波分光 既設のミリ波サブミリ波分光器を用い、寿命の短い分子、特に星間分子として可能性の大きい分子の分光をおこなった。以下に成果をまとめる。 (1)、含シリコン分子の分光、SiH_4,C_2H_2、COの混合気体の放電プラズマ中で環状C_2H_2Si分子が存在することを初めて明らかにしたことは、前年度に報告した。今年度は同じプラズマ中に、CH_2Si及びHSiOが存在することを、それらの分子のミリ波サブミリ波スペクトルの検出、同定により、初めて明らかにした。スペクトルを解析の結果、CH_2SiのCH_2横ゆれ振動が約270cm^<ー1>と極めて低く、CH_2Siがフロッピ-な分子であることが判明した。HSiOの水素核の超微細構造の解析から、HSiOがσラジカルであることが分かった。 (2)、その他短寿命分子の分光、HCCS及びCH_2Pラジカルのマイクロ波スペクトルを初めて明らかにした。NH_2,NHDラジカルのサブミリ波スペクトルを詳細に測定、解析し、NH_2としては初めての水素及び室素核と回転の相互作用項を明らかにすることができた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] S.Takano: "Silicon Chemistry in the Outer Envelope of IRC+10216.The Derailed Distribution of SiC_2" Publications of the Astronomical Society of Japan. 44. (1992)
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[Publications] S.Yamamoto: "SiO in Barnard 1" Publications of the Astronomical Society of Japan. 44. (1992)
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[Publications] H.Mikami: "Detection of SiO Emission in the L1157 Dark Cloud" Astrophysical Journal. (1992)
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[Publications] S.Yamamot: "The Microwave Spectrum of the CH_2N Radical in the X^2B_1 Ground Electronic State" Journal of Chemical Physics. 96. (1992)
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[Publications] K.Kawaguchi: "Observations of Cumulene Carbenes,H_2CCCC and H_2CCC,in TMC1" Publications of the Astronomical Society of Japan. 43. 607-619 (1991)
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[Publications] S.Takano: "Millimeter-Wave Spectra of the Aluminum Monosulfide Radical(X^2Σ^+)" Joural of Chemical Physics. 94. 3355-3360 (1991)