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1990 Fiscal Year Annual Research Report

臨界状態近傍における変位拘束岩石破壊実験

Research Project

Project/Area Number 02452052
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

山田 功夫  名古屋大学, 理学部, 助教授 (60022670)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深尾 良夫  名古屋大学, 理学部, 教授 (10022708)
Keywords岩石破壊 / 微小破壊 / 地震予知 / 表面歪 / 破壊強度
Research Abstract

従来の岩石破壊実験では歪速度一定、または加重一定での実験のため、破壊の直前で岩石の破壊強度は見かけ上に弱くなり、雪崩現象的に最終破壊が起こってしまう。このため、最終破壊にごく近いところで何が起こっているのかを知ることができなかった。
今回の我々の実験は、はじめに歪速度一定で加重を加えいき、岩石が破壊してしまうと思われる歪の90%程度のところで歪を一定に保ち、すなわち、ここで外部からのエネルギ-の供給がない状態にし、破壊に至るまでのサンプルの挙動を観測した。その結果次のようなことが分かった。
(1)破壊直前の岩石表面では微小破壊の活動に伴い、ある場所では歪が集中し、ある場所では歪が解放されるなど特異な変化をする。
(2)破壊の直前には次には破壊する場所付近の表面歪は非常に不安定な挙動をしるので、サンプル全体の表面歪を時間的に連続的に観測しておれば、破壊の直前には破壊する場所と時間を予知できることが分かった。
(3)微小破壊1個当りの堆積の推定から、はじめは開口クラックの発生成長が優勢であるが、破壊の直前になるとほとんどシェアクラックだけの活動になり、この活動がサンプルを最終破壊に至らせる。
この実験方法では岩石の破壊の直前の様子を詳しく観測することができるので、この結果をさらに詳しく検討することによって破壊の予知、すなわち、地震の直前予知の研究に大変有用であることが分かった。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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