1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02452159
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鳥脇 純一郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 秀智 名古屋大学, 工学部, 講師 (20158976)
横井 茂樹 名古屋大学, 工学部, 助教授 (20115744)
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Keywords | 画像理解 / 胸部X線像 / 計算機診断 / 胃X線像 / CT像 / 画像認識 / がん診断 |
Research Abstract |
1.<肺がんのX線像の計算機診断>___ー (a)<従来の研究の評価>___ー従来の間接撮影像自動スクリ-ニングシステムAIS SCRーV3は低圧撮影(70KV付近)用につくられていたため、現在の高圧撮影像にどの程度使えるかを実験的に評価し、改善すべき方向を明らかにした。 (b)<高圧撮影像処理システム>___ー上記の実験に基づいて高圧撮影像を目標とする新しい処理手順の開発に着手した。 (1)<フレ-ム設定>___ー:肺の存在範囲を限定する長方形枠を定める方法として行方向可変しきい値処理、および、水平垂直方向投影の新しい特徴量の導入をはかり、フレ-ム設定の精度を大幅に改良した。この結果、肺領域の特徴点、および、肺輪郭線の抽出も安定化した。 (2)<異常陰影候補領域抽出>___ー:肺野の異常陰影候補領域抽出のために、新たに非線形方向性差分フィルタを考案し、従来は抽出できなかったタイプの肺がん陰影を抽出できるようにした。 (3)<CT像の利用>___ー:肺がん病巣を含むCT像とその単純撮影像を比較して、肺がん病巣の濃度値構造を明確にし、上記フィルタの導出と能力の評価のための病巣陰影モデルを明確にした。 2.<じん肺X線像の計量診断>___ー多スライスCT像を用いて、CT像に基づくじん肺計量診断およびそのための3次元処理の導入に関する基礎研究を行った。 3.<胃がんX線像の計算機診断>___ー胃X線二重造影像の計算機診断において、胃領域輪郭線、バリウム領域、脊椎、などの認識手順を開発し、胃がん病変部自動検出システムの実現に向けて基礎研究を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 陳 旋: "じん肺X線CT像における粒状影の自動抽出と定量計測" Medical Imaging Technology. 8,. 107-114 (1990)
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[Publications] 鳥脇 純一郎: "画像処理エキスパ-トシステム" 機械の研究、. 42,11,. 1190-1198 (1990)
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[Publications] 鳥脇 純一郎: "医用X線像の計算機診断" 画像ラボ. 1,9,. 49-55 (1990)
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[Publications] 鳥脇 純一郎: "3次元ディジタル画像処理とその医用画像への応用" Medical Imaging Technology. 8,4,. 414-422 (1990)