1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02452209
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 宏 東京大学, 工学部, 助教授 (80010825)
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Keywords | 円筒構造 / 座屈 / エネルギ吸収能力 / 破壊 / 骨格曲線 / バウシンガ-効果 / 配管系 / 地震入力 |
Research Abstract |
1.円筒型鋼構造の地震時挙動の解明 一連の円筒構造の座屈実験結果に基づき、地震時における円筒構造物の終局状態を解析により求め、終局強度の簡便な予測式を得た。円筒構造は座屈を生じた後もかなり大きなエネルギ吸収能力を発揮し、地震下において座屈の発生が直ちに円筒構造の崩壊を意味しないこと、座屈を生じさせる地震入力レベルの2倍程度の入力レベル下で円筒構造物は終局状態に達すると考えられことがわかった。 2.配管系の地震時挙動の解明 配管系の基礎実験結果に基づき、配管系の地震応答解析を行い、配管系のエネルギ吸収能力を現実的に評価すれば、配管系は多数の支持点を設けなくともそれ自体でかなり大きな地震入力に耐え得ることを明らかにした。 3.鋼素材の破壊条件の実験的解明 構造要素の局所的破壊限界を明らかにする目的で、鋼素材短柱に繰返し曲げ応力を発生させ、破断に至らしめる極低サイクル疲労試験装置を開発し、地震時に想定される変位履歴下で一連の実験を行った。荷重一変形関係は骨格曲線とバウシンが一部に大別でき、地震下においては、主として骨格曲線上の変形量が一定値に達すると素材の破壊が生ずると考えられることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)