1991 Fiscal Year Annual Research Report
高強度のコンクリ-トと鉄骨を用いた鉄骨鉄筋コンクリ-ト構造の開発研究
Project/Area Number |
02452215
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
南 宏一 福山大学, 工学部, 教授 (10079519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 泰志 大阪工業大学, 工学部, 講師 (10102998)
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Keywords | 高強度鋼材 / 高強度コンクリ-ト / 鉄骨鉄筋コンクリ-ト柱 / 終局曲げ耐力 / 終局せん断耐力 / 一般化累加強度理論 |
Research Abstract |
60キロ級の高強度の鉄骨と,600キロ級の高強度のコンクリ-トを組合せたSRC柱のせん断破壊に対する弾塑性挙動を解明するために帯筋比(3種類)と軸力比(2種類)を実験変数として8体の試験体を計画した。柱断面は30cm×30cmで柱長さを90cmとして逆対称のくり返し曲げせん断を載荷した。使用した鉄骨は降状比0.8で,降状応力度は60ksf/mm^2のもので鉄骨形状は.組立H形鋼と十字形断面の2種類を計画した。この実験研究に併行して、南によって開発されたせん断による塑性理論にもとづいた一般化累加強度による終局せん断耐力評価式の適用性の検討を目的として理論解析を実施した。実験および理論研究によって得られた主な知見は以下の通りである。 1)高強度の鉄骨とコンクリ-トを組合せたSRC柱の終局せん断耐力を塑性理論にもとづいた一般化累加強度式で評価する場合,危險側の値を示すので.終局曲げ耐力の評価と同様に,コンクリ-ト強度に対して適正な低減係数を導入する事が必要である。しかしながら,その低減係数の定量化については,今後の検討課題である。 2)高強度のコンクリ-トを用いた充暖形SRC柱のせん断破壊に対する復元力特性は,300キロ級のコンクリ-ト強度の場合と同様に,軸力比が0.3程度であれば,安定した性状を示す。
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Research Products
(1 results)