1992 Fiscal Year Annual Research Report
ミニマム水量の算定を目的とした水使用行動の分析とシミュレーション
Project/Area Number |
02452218
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
紀谷 文樹 東京工業大学, 工学部, 教授 (00061523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
剣持 一 東京工業大学, 工学部, 助手 (60215134)
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Keywords | 水使用行動 / ミニマム水量 / 使用水量 / 入浴 / アンケート調査 / シミュレーション |
Research Abstract |
3年計画で行った研究の最終年度である。本年度の研究実施計画としては、以下の4点をあげた。すなわち 1)文献調査、システム及び器具の使用実態調査、生活行為と水使用のアンケート調査の結果を分析し、基礎資料についてとりまとめる。 2)入浴を中心とする実験を継続し、水量と水質及び行動パターンを考慮した衛生学的見地からの検討を行う。 3)コンピュータ・シミュレーションを実行し、ミニマム水量の算定について検討する。 4)以上を総合的に検討し、本研究のとりまとめを行う。 水使用行動としては、主として入浴をとりあげたが、さらに住宅における水使用行動全般についても検討した。上記1)については、研究発表の欄に示すように、いくつかのまとめを行い、本研究の基礎資料として検討した。2)については、前年度の実験を継続し、その結果の一部を発表した。3)については、コンピュータシミュレーションのモデルについて検討するとともに、プログラムを開発して試行した。さらにこれを基にして今後新らたな研究を展開する予定である。4)については、本研究の3年間の成果をとりまとめるべく、現在なお作業中である。 以上3年間の研究として、住宅を中心とした水使用行動の分析をし、入浴を中心とした実態を行い、さらにコンピュータシミュレーションを行うことによって、ミニマム水量の算定について検討し、一応の成果が得られたものと考えている。
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[Publications] 団野 直子,剣持,紀谷: "入浴行為における適正な水使用における検討" (社)空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集. 837-840 (1992)
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[Publications] 甲斐 紀来子,剣持,紀谷他: "集合住宅のディスポーザー設置による使用水量への影響" (社)空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集. 937-940 (1992)
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[Publications] 洪 鳳宰,紀谷他: "事務所ビルにおける排水再利用施設の稼働実績" (社)日本建築学会大会学術講演梗概集. 1277-1278 (1992)
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[Publications] 紀谷文樹他: "男子独身寮における水および湯の使用量に関する実態調査と解析 ー冬期と夏期における実測結果の比較ー" 空気調和・衛生工学会論文集. NO.51. 69-78 (1993)
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[Publications] 市川 憲良,紀谷他: "都営住宅における瞬時負荷を考慮した使用水量の実測調査" 空気調和・衛生工学会論文集. NO.51. 53-67 (1993)