1991 Fiscal Year Annual Research Report
金属酸化物高温超伝導体および金属間化合物の磁場・電場内高圧合成による機能の向上
Project/Area Number |
02452236
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
井村 徹 愛知工業大学, 工学部, 教授 (50022968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 弘之 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (40064943)
戸伏 寿昭 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70103231)
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Keywords | 金属酸化物高温超伝導体 / 高温超伝導体の成形加工 / 磁気ロ-ル / 超高圧下焼結 / 超伝導綿材 / 超伝導体リボン / 超高圧 / 電場・磁場内圧延 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画に従い、実験を進め以下の成果を得てきた。 (1)平成2年度作成した磁場電場内双ロ-ル圧延装置並びに超高圧発生装置を用い、焼結体の縦密化と配向性の向上に関しての最適条件を求める実験を行い、その結果、圧延条件としては、ロ-ル回転速度を早くて、一気に大きい圧下率で圧延する方が、Agレ-ス封入材、Ag板への粉末塗布材を重ねた厚膜材共に良い結果を与えることが判明した。5Gpaの超高圧下の焼結では、縦密度の向上は達成されたが、超伝導性の回復には焼鈍の必要があり、それにおいて密度が若干低下するので、超高圧下焼結の有効性を十方に発揮するためには、この奐に工夫が必要なことかがわかった。 (2)上記粉末塗布材をAg板と交互に重ね超伝導多層板を作成したが、圧延后の多層板中の超伝導層の厚さに場所的変動が出たため、塗布技術に若干の改良が必要なことがわかった。 (3)Agレ-ス封入材のスエ-ジと磁場内圧延により、臨界電流密度Jcの3×10AA3BBA/cmAA2BB程度のものを得ることが出来た。 (4)Agレ-ス封入材、多層板の磁場内圧延により、臨界温度Tc onーset 115k Tc offーset 105k,Jc〜10AA3BBA/cmAA2BB程度のものが容易に作成されることがわかった。この綿材、厚膜材の縦・横両断面のSEM観察により組識の縦密度、粉末焼結体の変形配向性や、超微小硬度計によるレ-ス部、超伝導層部の硬度分布を測定し、今後の実験への有用な所見を得た。 (5)以上の結果を総合的に検討し、最終年度では、(a)更に高連・高圧下率の圧延を試みること、(b)温度を変化させての圧延や、バックアップロ-ルの採用による変形拘束力の向上、(c)大型プレスの併用などが結果としての機能向上につながることを考慮に、計画を進める考えである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nobuaki Kawahara: "HR-TEM Observations of Microstructures in High Tc Superconductors Synthesized under High Pressure" ADVANCED MATERIALS-III,Proceedings of the Third Special Symposium of JCAMR. 3. 39-49 (1992)
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[Publications] Nobuaki Kawahara: "Destruction and Recovery of Superconductivity in Bi-Pb-Sr-Ca-Cu-O Synthesized under High Pressure" Japan.J.Appl.Phys.(1992)