1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02452278
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Research Institution | Institute for Laser Technology |
Principal Investigator |
今崎 一夫 (財)レーザー技術総合研究所, 主任研究員 (40115994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
車 信一郎 (財)レーザー技術総合研究所, 研究員 (90201475)
宮本 修治 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (90135757)
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Keywords | 自由電子レ-ザ- / 発振 / 分布フィ-ドバック機構(DFB) / スペクトルの狭帯域化 / ミリ波 / ウィグラ- / 断熱圧縮部 / エミッタンス |
Research Abstract |
分布フィ-ドバック(DFB)機構の形状についてのモデル解析を行い、反射率の最適化を行った。これにより4.4mm波に対応した形状を設計し、マグネトロンより発生するミリ波を試作DFB機構に入射し、透過率,反射率を計測した。これを基本として、ヘリカルウィグラ-内におけるモ-ドの解析を行い、自由電子レ-ザ-利得におよぼす影響を調べた。自由電子レ-ザ-の3Dコンピュ-タ-シミュレ-ションでは、スペクトルの狭帯域化と単路利得の向上が観測された。DFBーFELの特徴である狭帯域化は、DFB形状すなわち電磁波の反射率と透過率とに大きく依存し、またこれら反射・透過率は利得に対しても最適性があることが理論的に判明した。 加速器からのビ-ムをホルムヘルツコイルにより伝送し、ヘリカルウィグラ-に重畳したソレノイド磁場へと入射した。この場合のビ-ムの安定性について検討を行い、これに基づいて、入射部でのソレイドコイル,ヘルムホルツコイルの整合性を検討し、電子ビ-ムのエミッタンスが増加しないような最適化を磁場組合せにより行った。これにより、以前よりブ-ムの輝度は3〜4倍に向上し、より高い利得が得られる可能性がでてきた。 このようなDFBーFELウィグラ-内での電子ビ-ム入射ー伝搬についての実験を行い、断熱圧縮部でビ-ムの振舞について実験的にこれを解析し、理論モデルとの比較検討を行った。現在、自由電子レ-ザ-利得を計測している。ミリ波での高利得,狭帯域自由電子レ-ザ-実現に向けて実験は進行中である。
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