1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02453042
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中原 弘道 東京都立大学, 理学部, 教授 (00027137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末木 啓介 東京都立大学, 理学部, 助手 (90187609)
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Keywords | ^<97>Tc半減期 / ^<98>Tc EC / β^-分岐比 / ^<97m>Tc半減期 / ^<97>Ru半減期 / ^<97>Ru→ ^<97m>Tc分岐比 |
Research Abstract |
本年度は、前年度に作成した ^<97>Tc線源のK_2ーX線測定を行って、 ^<97m>Tcの内部転換遷移及び ^<97>TcのEC壊変の際に放射されるTcをMoのK_2ーX線の強度比を求めた。その結果、前年度に求めた ^<97>Tcの原子数を本年度のX線強度から、 ^<97>の半減期が3.6×10^6年と求まった。この値は文献値の2.6×10^6年よりも1.4倍長い。この線源は作成後660日を経過しているが、 ^<97m>Tc(半減期92.2日)の放射能がいぜんとして強く、その為に,TcK_2ーX線の後方散乱ピ-クがMoのK_2ーX線測定を妨害している。従って、上記の半減期は暫定的な値又は、下限値を見做せる値である。より正確な値を求めるには、さらに180日位の放冷を必要とする。なお、本研究で求めた関連する核デ-タは、 ^<97m>Tc半減期(92.2±1.8)日(文献は90.5日); ^<97>Ru半減期2.79±0.03日(文献は2.89日); ^<97>Ru→ ^<97m>TcEC壊変分岐比0.017%(文献値0.041%)である。 ^<98>Tcに関しては、 ^<98>Ru, ^<98>Tc, ^<98>Moの同重体間の質量差から、β^-壊変境質のみならずEC壊変も予想されるが、これまでに報告がない。文献の ^<98>Moエネルギ-準位を参照すると、 ^<98>Tcは ^<98>Moの1.510(4^+)Mev励起準位へEC壊変し、そのあと、カスケ-ド的に0.722MeVと3.787Mevのγ線を放射すると考えられる。本研究では、市販の ^<99>Tc線源中に ^<98>TcのB^-壊変後に放射される2本のγ線(0.745MeV,0.652MeV)を確認したので,上記のEC壊変後に放射される筈のγ線測定を試みたが、パツクグランド以上の有意義な光電ピ-クを観測することが出来なかった。そして、EC/β^-比として上限値0.04を結論づけた。また、この線源中の ^<99>Tc/^<98>Tc放射能比は2.41×10^8であることを調べた。なお、本研究で作成した ^<98>Tc線源中には、 ^<95m>Tc(半減期61日)が多量に含まれているので,この線源を使ってのγ線測定は、本年度中には終了しなかった。また、 ^<98>Tcの原子数測定も次年度の課題として残された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 中原 弘道,小林 貴之,末木 啓介,海老原 充,今村 峯雄,増田 彰正: "Half Lives of LongーLived Tc Isotopes" Proc.Int.Workshop 「Unstable Nuclei in Astrophysics」 ed,by S.Kubono,T.Kajino,World Scientific(Tokyo). 155-160 (1991)