1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02453122
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
匂坂 勝之助 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (10001645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 琢二 帯広畜産大学, 助手 (90211804)
藤川 清三 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (50091492)
荒木 忠 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (00001652)
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Keywords | 休眠解除 / 成熟プラスチド / 植物オルガネラ / プラスチド / プラスチドイニシャル / プロラメラボデ- / ポプラ / 幼若プラスチド |
Research Abstract |
プラスチドイニシャルの形成される時期について:プラスチドイニシャルは植物のライフサイクルの中で休眠が解除してからおよそ2ケ月間にわたって形成が続く。時期として1月中旬頃から形成が始まり、3月末に終了する。春から夏にかけて植物が生長肥大する時には検出されなかった。 プラスチドイニシャルから成熟プラスチドの形成される過程:休眠解除後にプラスチドイニシャルの形成が始まり、同時にプロラメラボデ-の形成も始まる。プラスチドイニシャルと成熟プラスチドの中間的発達段階と考えられるオルガネラの存在することも明かになった。従って、この時期の細胞には、プラスチドイニシャル、中間的発達過程のオルガネラ、澱粉をもたない幼若プラスチド及び澱粉を含有する成熟プラスチドが存在する。 プラスチドイニシャル形成と低温度要求性:植物(ポプラ)のライフサイクルからみると休眠解除後にプラスチドイニシャルの形成が始まるので、休眠解除のおこる環境条件と解除されない環境条件下で植物を育てて比較検討した結果、休眠が解除されないポプラではプラスチドイニシャルの形成は全く進行しないことが明かになった。 遊離状態で存在すること:ポプラの皮層部を酵素で溶解して、遊離細胞を得る過程で遊離状態のプラスチドイニシャルの電顕像をとらえることが出来た。現在、この問題について検討を続けている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Sagisaka,S.and Kuroda,H.: "Changes in the ultrastructure of plastids after breaking of dormancy in perennials" Agric.Biol.Chem.,. 55. 1671-1673 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.: "Occurrence of unidentified bodies that resemble "plastid initials" in poplar cells after breaking of dormancy in midwinter" Trees. 5. 143-148 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.,Matsuda,Y.,Okuda,T.and Ozeki,S.: "Changes in the ultrastructures of crown cells of winter wheat during wintering under snow" Soil Science and Plant Nutrition. 37. 551-558 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.: "A cold environment is a prerequisite for formation of “plastid initials" in winter buds of poplar" Plant Physiology. (1992)