1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02453122
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Research Institution | THE INSTITUTE OF LOW TEMPERATURE SCIENCE, HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
匂坂 勝之助 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (10001645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 忠 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (00001652)
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Keywords | プラスチド / プラストドイニシャル / プラスチド前駆体 / ポプラ / リンゴ / 休眠覚醒 |
Research Abstract |
プラスチド イニシャル形成と低温度要求性:休眠覚醒後にプラスチド イニシャルの形成が始まるので、休眠覚醒のおこる低温度と覚醒のみられない環境条件下にポプラをおいて比較検討した実験で、休眠覚醒のみられないポプラではプラスチド イニシャルの形成は全く進行しないことがあきらかになった。 プラスチド イニシャルは遊離状態で存在すること:ポプラの皮層部から遊離状態のプラスチド イニシャルが存在すること:花芽、葉芽および皮層細胞は新しい細胞を作っている所であるから、プラスチドイニシャルが全く新しく形成されている可能性がある。実際に、成熟プラスチドを経ない新しい形成過程を示す電子顕微鏡像を得た。この実験で、プラスチド イニシャルの形成に小胞体が直接に関与していること及び小胞が活発に形成されてプラスチド イニシャルに融合している電顕像を得た。 プラスチド イニシャルの形成は多年生植物(樹木)で一般的にみられること:ダケカンバ、エゾニワトコ、スグリ、キタコブシ等の皮層細胞に休眠覚醒後にプラスチド イニシャルが存在することを明らかにした。 草本植物にプラスチド イニシャルが存在することを証明する予備的調査:ジャガイモ魂茎の形成期にアミロプラストの前駆体と思われる構造体の存在することをたしかめた。この研究は現在継続中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] sagisake,S.and Kuroda,H.: "Changes in the ultrastructure of plastid after breaking of dormancy in perennials." Agric.Biol.Chem.,. 55. 1671-1673 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.: "Occurrence of unidentified bodies that resemble “plastid initials" in poplar cells after breaking of dormancy in midwinter." Trees. 5. 143-148 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.Matsuda,Y.Okuda,T.and Ozeki,S.: "Changes in the ultrastructures of crown cells of winter wheat during wintering under snow." Soil Science and Plant Nutrition. 37. 551-558 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.: "A cold environment is a prerequisite for formation of “plastid initials" in winter buds of poplar." Plant Physiology. 99. 1657-1663 (1991)
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[Publications] Sagisaka,S.: "Formation of plastid intials,the presumed presursors of plastid,in cortical cells of living bark,leaf buds and flower budys of apple trees in midwinter." Biosci.Biotech.Biochem.(1991)