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1990 Fiscal Year Annual Research Report

集落排水処理施設における合理的運転管理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02454085
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

高橋 強  京都大学, 農学部, 教授 (80021707)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 治多 伸介  京都大学, 農学部, 助手 (60218659)
Keywords硝化 / 接触曝気法 / 後生動物 / マキガイ / ミミズ / ミズムシ / 窒素除去
Research Abstract

本年度は,愛東町青山集落排水処理施設を利用して,実験を行った。実験条件は,通常使用されている嫌気槽3室の内,1室の利用を停止し,曝気槽へのBOD負荷を高めると共に,曝気槽における過曝気を防止するため,プロワ-の間欠運転を行うというものとした。曝気槽における後生動物発生状況等の生物膜の状態観察は,7月以前は,浸漬していたテストピ-スの引き下げにより行ったが,7月以降は,工業用内視鏡(ファイバ-スコ-プ)を使用して行った。実験結果の概要は,以下のとうりである。
1.4月および5月は,曝気槽の硝化能力は低下し,放流水の窒素濃度は20mg/l以上となった。4月にはミミズが,5月にはミズムシが大量発生していた。そこで,硝化能力の低下の原因を,これらの発生によるものと考え,6月の調査の約15日前に,48時間の曝気停止を行い,それらの駆除を行った。その結果,7月から11月までの期間は,硝化は良好に行われ,放流水の窒素濃度は20mg/l以下となった。2.12月以降には再び,曝気槽の硝化能力は低下し,放流水の窒素濃度は20mg/l以上となった。この期間には,ミズムシの大量発生が観察された。
3.施設放流水のBOD,COD,SS濃度は,通常の運転を行った場合に比較して大差はなく,概ね放流基準以下であった。しかし,放流水の透視度はやや低下した。
本年度行った,実施設における試験では,1.生物膜試料の採取が極めて困難である,2.曝気槽への流入水量,曝気量等の運転条件が自由に設定できないこと等の問題点があった。従って次年度以降は,実施設を利用した実験の継続とともに,同施設敷地内に設置した,小型モデル処理実験装置を利用した実験も同時に実施し,多角的に研究を行っていくことする。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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