1990 Fiscal Year Annual Research Report
遅発性感染症、スクレイピ-における宿主蛋白PrPの機能の解析:異種及び人工変異PrP遺伝子導入細胞の樹立と各種SAF画分(病原体画分)の調製
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02454097
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
品川 森一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00001537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 基広 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (30219216)
石黒 直隆 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00109521)
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Keywords | スクレイピ- / PrP遺伝子 / 分子クロ-ニング / 遺伝子発現 / 培養細胞 |
Research Abstract |
1。PrP遺伝子を組込んだ発現ベクタ-の構築:ヒツジPrP遺伝子の768塩基から成るコ-ド領域の上流6塩基、下流609塩基を含む1383塩基対の断片およびウシPrPコ-ド領域792塩基およびその上流161塩基と下流1111塩基を含む2086塩基対から成るのcDNAをそれぞれ発現ベクタ-poDLーSRα296、pL2およびpSVneoHMTにそれぞれ組込んだ。pcDL-SRα296の場合はプロモ-タ-から遺伝子までのセットを選択マ-カ-としてG418耐性遺伝子を含むpKanー2に組込んだ発現プラスミドを構築した。 2。PrP導入細胞の樹立:これらプラスミドDNAをリン酸カルシュウム沈澱法によってLー929細胞に導入した。導入後2日目から300μg/mlのG418を含む培地で培養し、耐性細胞のコロニ-を得た。独立したコロニ-から分離した細胞系を樹立し各細胞系を一部凍結保存した。pcDLーSRα296およびpL2由来の細胞を、ヒツジ及びウシPrPの発現をそれぞれ抗ヒツジPrP抗体を用いた蛍光抗体法により検討した。少ないもので30%、多いものでは80%以上の細胞がPrPを産生していた。しかしヒツジおよびウシの何れの場合もpcDLーSRα296を用いた方が発現量が高かったため、このプロモ-タを持つ細胞の内、PrPを産生している細胞の多いものから全ての細胞が発現している細胞株のクロ-ニングを行なった。ウシPrP産生細胞は核周辺に中間経繊維が増加している所見が得られた。 pSVneoHMT由来の細胞は未だ検討していない。 3。人工変異PrP遺伝子の作製:ウシPrP遺伝子の1塩基を変え、アミノ酸が変わるようにしたもの(ヒトのGSSに合わせた)を1つ作成し、導入出来る状況にある。Nー端領域を除いた変異遺伝子を現在構築中である。
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Research Products
(1 results)