1992 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリ腸内に生息するCampylobacter jejuni 排除法の研究
Project/Area Number |
02454106
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 英司 東京大学, 農学部, 教授 (50183439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 和宏 東京大学, 農学部, 助手 (60208858)
伊藤 喜久治 東京大学, 農学部, 助教授 (50100045)
光岡 知足 東京大学, 農学部, 名誉教授 (30157549)
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Keywords | Campylobacte jejuni / ニワトリ / 腸内フローラ |
Research Abstract |
本年度は、前年度の成績で無菌マウスは無菌ヒナ同様にCompylobacterjejuniが定着することから、無菌マウスに成鶏の盲腸内容物を投与して、C.jejuniの経口投与に対する腸内フローラの排除能が移植できるかどうか、また移植できる場合どのような菌種がこれに関与するかについて検討した。 実験に用いるニワトリフローラのコロニーを選別するため、3つの普通環境のコロニーで各10羽ずつの成鶏の盲腸便中のCampylobacter(Campy.)の汚染状態を検査した。その結果、1つのコロニーで全例陰性であったが、他の2つは1/10,5/10でCampy.が検出された。Campy.の汚染されていないコロニーの3週齢と1年齢のニワトリの盲腸を嫌気的にホモジナイズして、BALBlcの約12週齢の雌に経口的に投与し、腸内フローラを定着させた後に、ニワトリ盲腸由来のC.jejuni(NO.144)を約10^6コ経口投与した。3週齢の盲腸を投与された群ではCanpy.は糞便中に10^7-10^8/gに定着したが、成鶏の盲腸を投与された群では10^3/gで定着し、3/5例では増菌倍養後でもCampy.は検出されなかった。また、成鶏の盲陽内容物を(1)のロロホルム処理したもの(芽胞のみ生残),(2)10^<-6>まで嫌気的に希釈したもの、(3)(2)を嫌気的にEG寒天培地に培養し、発育したコロニーをかき取ったもの、を無菌マウスに投与してCampy.の排除能を比較した。その結果、無菌マウスで10^9-10^<10>/g、(1)で10^7-10^8/g,(2)で10^5/g(2/5で-),(3)で10^7-10^9/gで検出され、腸内フローラ中のClostridiumのみではCampy.はやや減少するが、Campy.に対する培抗作用はかなり複雑な嫌気性菌の組合せが必要であり、その構成の主な菌群はEubacterium,Peptucocaceae,Bacteroidaceatであることが明らかとなった。
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